どうしてこれからの日本は、モノ作り大国ニッポン戦略では駄目なのか?
その答えは、モノが余っているから。
ではないでしょうか。年末に大量に本を捨てて、またぞろ増えてきましたが、読み切れないのも含めて無駄にモノを増やしている気がしててますますそう感じています。
話がそますが、最近映画のDVDを全く買ってません。なぜって、映画館行ってwowowとスカパー契約してたら、ほとんどの映画コンテンツにアクセスできるようになってしまって、TVのHDDに録画したものを消費するのすらおぼつかない状態なんです。ますますモノが入りません。
出版もそう考えたら構造的な問題がより明確に浮かび上がってくるように感じます。議論が活発な電子出版にしても、データファイルを作ることが目的になっていたら同じ過ちを繰り返すだけだと感じています。それも縮小大量生産で。ジリ貧になりそう。
一方で、モノと同じく安価で大量に入手できるようになった情報に、これからの商機があるのは誰もが考えていることだと思いますが、特にモノやコトに連動した情報をどう活かすのか、そこがキモだと思います。見ていて上手くいっているところは全部そうです。SEIHAもそこの一分野を制覇したいと思ってます。
そうなってくると、どういうふうにモノを作ったり、どういうふうに流通させたり、ということを考えることがますます重要になってきて、そこに大きな価値が生まれるわけですから、そうなるとこれから伸びる会社は事業会社ではなく、企画会社だと、結論は自ずから導き出されると思います。
と、ここまで、今日買った本を読んでいてウンウンと首肯していました。未来を見据えたとてもすばらしい事業家の本です。いつもならオススメしてリンク貼るのですが、もったいないのでヒミツ(笑)
これから20年ぐらい会社やって伸ばしていこうと思っているので、絶対に伸びる分野にしか手を出したくありませんし、今朝も朝礼でそういう話をしたばっかりだったのでまさに我が意を得たりでした。
でも、大問題が残っていて、それはお金の問題。人件費と家賃といった固定費をまかなえるだけの安定的な収益がないと、会社はいつまでも「御用聞き」のマーケット・インで、いつまでたってもプロダクト・アウトな企画はおぼつかないということです。
これは切実な問題。さらに労働集約型ビジネスからも脱却しようともがいているところですが、そのためには今やっているプロジェクトは何が何でも成功させねばなりません。
努力とか工夫とか、情熱とか、そういう簡単な言葉じゃ足りないものすごいナニカが必要です。そして何よりも稼ぐ力が圧倒的に足りないです。
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