会社の経営が上手くいっているかどうかは、1人当たり粗利益高を見れば一目瞭然で、その実質成長を支えるのは労働による生産性の向上に尽きます。

これを向上させるために、いまから何をどうするのか、という手順を明示し、それを達成すると、これだけ素晴らしいことがあるよとあらかじめ示し、あとは社員が飽きずにそれを実行し続けたいと思える仕掛けをつくり、最後に実行ボタンを押す。これで社長の仕事はお終いです。

つまり、優秀なゲームクリエイターたるように会社を設計して活動させていけば、会社は自ずと発展するのだと思います。もちろん結果的には、そのほとんどが社長の思い込みによるクソゲーですけど。

それでもクソゲーがクソゲーかどうかは、やってみないとわからないし、案外そのクソゲーが大好きという人もいたり、そのうちに改造したり世界観を勝手に拡大するようなユーザーも出てきたりして、最初からクソゲーだからダメとは一概には言えないわけですが、やっぱりやるならば面白くて、やってもやっても飽きないよ、というようなゲームを作らないとダメですよね。

そういう点では、仕事は大いなる暇つぶし、という言葉は至極名言で、よしひとつ面白くて感動的で、いやぁ昨日は結局徹夜しちゃったよ的なゲームをつくってやろうじゃないか、などということを、子供たちが飽きもせずにゲームをやってるのを見ながらつらつらと考えました。

が、現代的に大きな問題は、WiiやってDSやって人生ゲームやってと、その興味の対象がコロコロと変わってしまうということ、恐らく何個もミニゲームを作って、飽きがこないようにしておかないとダメっぽいです。

ということは、まず必要なのはそういうミニゲームを作って遊べる人材ですかね。もしくは、ゲーム作りのノウハウを学んで実践してくれる人。

面白いと思うだよねこういう仕事は。もちろん大抵はクソゲーしか作れなくて、ウケなかったときのショックはかなり大きいと思うけど。

社員として会社をゲームとして考えるならば、小さな敵との戦いを繰り返して着実にレベルを上げボスキャラを倒して堅実にクリアし続けるか、攻略本を研究しスマートにステージクリアして次々新しいゲームを試していくか、のどちらかで、あとはそのゲームを楽しんだ体験とかをネットで共有して情報を得たりとかは多少有効かもしれませんが、クソゲー批評をいくら共有しても、ゲームクリアにはほとんど意味がないかと思われます。

優秀なゲームクリエイターになるためには、ゲームを知り尽くさなければならないわけで、当然ゲームに参加したことがない人、1つもクリアしたことがない人には無理な話。面白い仕事をしたい、給料を上げたい、出世したい、独立したい、その全部を達成したい、と思うならまずは目前のゲームに一生懸命取り組んで、1つでもクリアした体験を積む他ないんじゃないかな。