今日も朝は株主総会に出てきました。今回は大企業です。さすが170年も続いていれば、頭のネジが一本抜けた方が株主になったりするようで、貴重な時間を無駄な質問で潰されました。
定款変更要望という10ページにもわたる株主提案なるものを用意し、2年にわたって同じ提案をし続け、猛烈なヤジにもくじけない執念と度胸があれば相当なことができると思うんですけどね。同年配かちょっと上ぐらいな感じでしたけど(遠くてよく見えなかったので声を聞く限り)、他人事ながら人生を無駄にしているのを目の当たりにした感じです。
あと、延々と訳のわからない質問を続け、よく聞いてみると要するに身内の雇用を保障しろなどという株主もいて失笑を買われてましたが、そういうとんでもない質問にも、遮ることなく、語気を荒げることもなく、またそれでいて真剣にとりあうでもなく、適当にやり過ごしてなかったことにした社長の議事進行に感服しました。
そうやってくだらない質問が多かった代わりに「議事進行っ!」っていうヤジなどを聞けて面白かったですけど、よほど経営者がスゴイ人でない限り、やっぱり大企業の総会は報道で見るぐらいで十分かもしれません。株を売る予定はないですが来年はいかないと思います。
どの総会でもビジョンという言葉が飛び交っていますね。私もこのビジョンという言葉を日頃から意識して考えているのですが、よく聞いていると、それは投資先の価値評価のためではなく、それを聞いて元気をもらいたいという意味で使われているように思いました。もちろん、それでもまったくかまわないと思うのですが、曲がりなりにも投資家なんだから、社員がビジョンによって勇気を得るのとは意味が違うんじゃないのとは思いましたけど。
でもそれを聞きたいってことは期待されているってことなんですよね。昨日も「ボクはそれ(経営)ができないから株を買っているのです」と言っていた年配の株主さんがいましたが、それを聞いて社長さんが無言で頷いているのを見ました。
自分も、それよりは遙かに小さなスケールですが期待かけてもらっている人々が確かにいるので、それに応えていかねばと思いますし、なによりベンチャービジネスへのチャレンジができること、そういう環境を得ることができたこと、それ自体に感謝しなきゃなぁと思いましたね。その点では我ながらいつも運がいいなと思います。
そう考えると前途洋々というか、そう考えないと激務には耐えられないというか、ま、何事も考え方一つなんでしょうね。
来月は当社も決算です。今期はやはり減収減益は避けられませんが、それでもまだ株価は創業時より倍以上上げているので、来期以降は、新しい事業計画のもと華麗なるV字回復でさらに会社の資産価値を高めていこうと思います。
いちおう株式投資はいまのところプラスになってますけど、上がる株を見極めるよりも、自分の株を上げるのは何倍も楽だとつくづく思います。それに自らの資産価値をあげるように働けば単に給料が上がるだけでなく、余得が大きいと思います。
というわけで社員のみんなが頑張れる計画書を作るのが来月の仕事です。
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