昨日のできないことから始めるっていう記事がえらく反響がいいのですが、最後がちょっと尻切れトンボになっていたので補足したいと思います。

できることからコツコツとという姿勢自体は間違いではありません。大事なことです。間違いだと思うのは「できることしかやらない」という姿勢です。

白井くんの表現では、その対処法が「できないことからやる」と意気込みも含めて一足飛びになってますが、正確には「やるべきことからやる」そのときに「できないこと(わからないこと)を先送りしない」ということになるでしょう。

この難問を先送り後回しにするっていうのは、河野さんも良く仰ってますけど、受験勉強っていうか入学試験テクニックの弊害ですね。

一回こっきりの試験ならそれでもいいでしょうけど、仕事の場合はその先送りした問題を結局は自分で解かないといけないわけで、後回しにした分、問題がこじれていたり、人間関係を壊したり、いい事なんて何もないです。

ただ、最近はこの受験勉強の弊害に加えて、何か問題に直面したとき、果敢に立ち向かえと教えられなかったり、そもそも問題に直面したことがなかったり、そういうある意味幸せな人生を送ってきた人が多いなぁって感じます。

ヘラクレスの選択とまでは言わないけれど、問題に直面したときに真正面から向き合う勇気が必要だと思いますよ。この場合の勇気ったって、1時間ぐらい真剣に一人で考える、って程度のことだと思いますけどね。

このやるべきことを最初に明確にしない人って見分けるのが簡単で、すみませんと神妙な顔で謝ればなんとかなると思っている人がだいたいそうです。特に叱られ慣れて神経が鈍感になっている人って(人間痛みには慣れるらしいので)、だいたい問題に直面すると、なんでこんなに頑張っているのに・・・って思考に陥りがちで、その問題を直視できなくなるので要注意ですね。

もしも難問にぶち当たったら、この難問には先々の明るい展望の種が埋もれているはずだと思って、真正面から取り組もうという思考に切り替えるといいんじゃないでしょうか。そういう成功のもとが埋もれているのに先送りするのはもったいないって思えれば、一生懸命考え抜こうと思えますし、そうやって前向きに考え抜けば、大抵の問題は、その解決方法が見つかるものだと思います。

と、このように書いたところで、先送りしちゃう人はやっぱりしちゃうんだよね。