先月中旬に恒例の社員旅行に出かけました。今年は新しい社員も加わってさらに初の海外ということでどうなることやらと思いましたが無事帰国できました。
旅行の様子はISSHIKIとHONTENTSの各ブログもご覧ください。
社員旅行といってもいちおう目的は研修として、2日目を3チームに分けそれぞれ事前にプランを立てての計画的行動としたのですが、みんな若い上に初海外も多く、そこは結果的に慰安旅行的な感じでOKよということにしました。
準備が進んでいくにつれ、みんな楽しそうに計画しはじめて、なんだかそこに社長がホイホイあとからついていくのもあれだなと思ったのと、出発直前にJTBさんにガイドを頼めるか尋ねると、なんとかします!といってなんとかしてくれたので、現地ガイドの方に、台北の書店回って途中市内観光チームと合流して食事というざっくりプランで巡ってきました。
台湾は学生時代以来なので四半世紀振りです。当時は台中、高尾、花蓮と巡って台北はそんなに滞在しておらず、もはや記憶も薄れているうえに見るからに街の様子も様変わりということで新鮮な気持ちで巡りました。
当初の目的地としてガイドブックにも紹介されている誠品書店だけ指示して、あとはガイドさんの思いつくままです。
一応断っておくとこの記事には資料的価値はほとんどありません。調査前から恐らくそうだろうなと思った通りの書店事情だったのと、書店が生活上どんな位置づけなのかその感覚を感じるための路上観察です。
台北の書店情報はいろんなサイトやブログに記事があるので詳しく知りたい方はほかを検索してみてください。
このあと昼食の店まで移動してみんなにご馳走したあと再び調査開始です。
このあと普通の”本屋”行ってみたいとお願いしたらじゃあ台北駅の付近ということで歩いて移動しました。
再び地上に出て台北駅近くの一般的な書店に。あまりの本屋然とした佇まいに関心して外観撮るのを忘れました。
「你的名字」は例の「君の名は」です。最初に訪れた誠品書店で大々的に「君の名は」フェアをやっていて、ガイドさんが「観た?」と聞くので「観てないだよね〜」というと「私は観たよ。ネットで(笑)」みたいな、蔡さんはおちゃめな人でした。
もともと台北駅近辺は塾や予備校がたくさんあって、それで書店が多いとのことですが、だいたいどこの書店も本は3分の1ぐらいであとはいろんなものが売っているというのが今の台北の書店事情のようで、どこも本の売り場は縮小しているということです。
実際のところ本屋には行かなくなったと蔡さんも言ってました。なぜならスマホがあるから。
実は前の晩に社員が夜市でスリに遭った!というのでパトカーに乗って警察署に行くという一大イベントが発生したのですが、そのときにお巡りさんたちが出してきたのもLINEの翻訳機能でした。
私も旅行中は空港で買ったSIMをAndroid端末に入れて使ってましたが1,000円で3日間使い放題。スマホあれば何もかも事足りるって感じ。いやもはや無いと困るですね。
話がそれましたが、先程の書店から少し奥に行ったところに書店街があるというので出向きました。
台北駅近辺を後にして夕食のお店に行く途中に再び誠品の新しいビルに出向きました。
ちょうど同じ日に知り合いの社長さんも台北に遊びにきていらしてFacebookでやりとりしてました。その方は以前からよく遊びに行くと仰っていたのですが、なんとなくその理由がわかった気がします。
中華圏といっても大陸みたいに騒がしくないし食べ物は美味しいし、なにより綺麗。ふらっと出かけて美味しいものを食べに行くにはいいところだと思いました。あと昔来たときはビンロウがあちこちに売っていたのが印象に残ってましたが、蔡さんによるといま台北ではほとんど売ってないそうです。
いつの間にか書店調査の話がどこかにいってしまいましたが、書店という存在が古臭いものになりつつあると実感しました。もちろん台北でも日本でもこの先書店はなくならないだろうし本も残るだろうけど、いずれも形を変えていくのは間違いないなと思います。
それと改めてライフスタイルのデザインに、おしゃれ雑貨的な意味での本の存在とスマホを使った情報交換が併存して発展していくんだろうなと確認できて、当社のデザイン仕事もますます幅が広がっていくなと実感した台湾行きでした。