ここのところ労基署、法務局、税務署と立て続けに、お役所に呼び出されたり、調査にこられたりで出かける用事が増えました。
日頃こういったお役所手続きは一切任せていますので、久しぶりに実際に窓口に出向くといろいろなことがわかります。基本的に手続き多すぎ、紙が多すぎ、人も多すぎだと思いますので、改善すべき点は山のようにあると思いますが、いわゆるお役所仕事というのは、もう昔話だなというほどに進歩はしていると思います。
今朝はハローワークに育休申請と延長と離職者の手続きがあるとのこと。退職者がいない限りほぼ用のないハローワークですが、育休社員がいるため2ヶ月に一度古屋さんが手続きに出向いて、以前から書類提出するだけなのに、なぜわざわざ出かける必要があるのか?と疑問に思っていたので、今日は代わりに出かけて実際どうなのかこの目で確認してみることにしました。
離職者は事前に聞いていたとおり、スピードボックスなる処理手続きがあって素早い手続きでしたが、育休手続きの方は、案の定、銀行窓口以上に待たされました。この間30分以上。
こんなところに社長がわざわざ出向いてと思われるかもしれませんが、私自身はスマホがあれば大抵の仕事が片付くので、待っている間もポチポチ処理してて何の問題もありません。
しかし、こうやってこちらは寸暇を惜しんで必死に稼ぎ生産性はどんどん高まりつつも、真横では不毛な手続き処理で時間と予算を浪費されているのかと思えば、気持ちは盛り上がりようもありません。
ただ最近は、世の中そう簡単に変わるものではないな、とも思うので、昔のようにそういう様子をみていても「なにっ!」と思うこともなく是非もなしです。
ようやく呼ばれて受け付けてもらいました。用件は2つ。1つは質問だったのでどうすればいいのか担当者に不足内容を鉛筆書きしてもらい、もう1件は処理しますとのことで再び待合席に。
そこで、はじめは別の場所で待っていたので気付きませんでしたが、大型モニタに目をやると電子申告の文字。
(古屋さん電子申告が無いようなこといっていたけど、これそうじゃないのか?)と、思って見ているうちに再び呼ばれて席につくと書類不備。まさかのためにと実印ももってきていましたが、それだけでは不足とのこと。
「これ、またやってきて並ばないとならないんですね」「はい。そうです」まさに天を仰ぐとはこのことですね。「ちなみにこの手続って電子申告できるんですか?」と尋ねると「できます。あそこのブースで相談乗っています」とのこと。ふとみるとフロアの隅に小さな看板が。
え?ここにいるの?と、囲われたブースを覗いてみるとスーパーの占いコーナーのような小さなブースにお姉さんが占い師のように一人座っていました。いつからやってるんですかというともう10年近くになりますとのこと。
初心者だと思われて懇切丁寧に説明を始められたので、Java?わかります。API?いまいらないです。要するに電子認証をとればいいんですね。と山ほどある書類をもらって短く切り上げて帰ってきました。
「皆さんご存じないんですよね。これこそ”働き方”改革だと思うんですけどね」
そうですね。こちらは1万5千円ほど払わないといけませんけどね。ただ、わざわざこのためだけに半日近く潰すことを考えたら安いものです。
もしかすると、たまに古屋さんがのんびりここまで散歩がてら手続きに出かける楽しみもあったのかもしれませんが、我が社の生産性向上のため、この既得権益を剥奪することにしました。