この本についても触れていかなければならないかな。
ウェブはバカと暇人のもの |
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中川淳一郎光文社 2009-04-17 売り上げランキング : 164 おすすめ平均 |
冒頭で著者は「運営当事者」側の河野さんの意見として口コミ本を引用しておられるが、日頃から河野さんの薫陶を受けている私も全く同感です。引用を引用します。
「インターネット万能論を多くの人が唱えています。はっきり言います。そんなのは夢物語です。ウソといってもいい」
「通常、ネットの一部で話題になっているだけでは世間的な影響は全くありません」
そんなんじゃクチコミしないよ。 河野 武 |
ただ「結局、B級ネタがクリックされる」として、「まずネットでは、タイトルが重要なのである。」というのだけど、「ウホッ」っていうような、バカなタイトルで釣っているのだから、バカや暇人が集まるのは当たり前じゃない?というのが率直な感想。
だったんだけど、読み進めるうちに、そういうのを後から言うのは簡単で、それで分かったつもりになるのは非常に危険かもしれないと感じてきた。
「新世紀メディア論」でも究極、「編集バカ」みたいなやつがバカみたいにやっているメディアしか成功しないと言っているのだと理解しているんだけど、この本を単に読んだ人間が「だからネットはバカや暇人の集まりだ」といったところで、真剣にバカやってきた中川氏の論じている「バカと暇人」の真意にたどり着けないかもしれない。と(深読みしすぎかな)。
まぁ、PV上げるのがミッションでタイトル付けするメディアを作ったらバカや暇人しか集まらないんじゃない?っていう疑念は完全には払拭できていないけれど。だからといって品格や質の問題でもなかろうと、このあたりまだモヤモヤしています。
あと、確かにテレビは依然として強力なメディアだけれども、つい数年前、実家で親父と「新聞いる・いらない」論争でかなり熱くやりあっていたのが、去年あたりから「やっぱりおまえの言うとおりだった。最近の新聞はつまらん」と、70にならんとするじいさんが、あっさり新聞購読を一切やめたぐらいだから、もしかするとあっという間に「あれ、テレビっていらないんじゃない?」って時がくるんじゃないかとも思います。
メディアは実践するものだっていうのは、この半年自分でブログやって、編集もやって分かったこと。そういう視点でこの本もメモ作ってみようと思います。
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