先日書いたエントリー、誰をバスに乗せるのか、に@passionhackさんから速攻twitterにコメントをいただきました。
#よくコメント頂きます。ありがとうございます。いつかリアルにお会いしたいです。同い年のよしみでw

で、シマッタ!と思いました。この言葉、ビジョナリーカンパニー2からパクってきたものだったのですが、要するに経営者目線の言葉で、それって上から目線もいいところですね。危うく勘違いしたまま発車するところでした。こういうときに教えてくれる人がいる幸せを痛感しているところです。ありがたいです。

この2月から7期も下半期。実は初めて赤字で半期を折り返しています。昨年もそれなりに大変でしたけど、振り返ってみればいちおう半期で収益は上がっていたのでこのような事態は経営者として未体験ゾーンです。もともと今期はさらなる収益向上を目指して業態転換に舵を切っていたのですが、そのどれも芽はでてきているものの、まだ芳しい結果が出ていないので先行投資が嵩んでいる状況です。

本来だったらここで相当な危機感を演出しないといけないのかもしれませんが、このところブログでずっと書いているとおり、働けって叱るのにすっかり飽きてしまったのと、そもそも商売として儲からない(正確には儲からなくなった)ことを一生懸命頑張っているんじゃないかと、貴重な時間をダメなところに焦点を当てる生き方を悔い改め、ほんとうにやりたいこと、やるべきことに集中しようと考えていました。

そんなとき、ちょっと前ですがホリエモンが起業のススメとして「利益率の高い商売、在庫をできるだけ持たない商売、月極めで定額の収入が入る商売、大資本の要らない商売、の全部を兼ね備えている商売」と書いているのを読んで、まったくその通りだなと、よし稼ぎ方を変えようと決意して、そうだ、そもそも会社を作ろうと思った原点、初心に立ち返ろうと、今度は2回目だからもっと上手く儲かる会社作れるだろうと、そう思ったら最近どんどん楽しくなってきているというわけです。

それで今週は朝礼で下半期の営業方針について全社員に説明をしたところなのですが、まずスタッフの素養を再確認してどういうチーム編成がいいのか考えました。その上で、それぞれのチームで誰が何を頑張るのかを明確にし、そのチーム分けで社内的にバス4台(プロジェクト4つ)という話になってます。あとは私は各チームをサポートしつつ成果が上がるのをじっくりと待つだけです。

何でそんな取り組みが必要なのかと思う人もいると思いますが、この先社員の給料を上げていこうと思ったら、どんどん収益率の高い仕事を作って稼いでいかないと実現が不可能だからです。今当社では働きがいはおつりが来るほどありますが、それに見合った収入を保証できていないところが社長として大変に悔しいところです。

私個人としては、もう十分に満足するというか経済的な困窮からは随分と遠ざかっていて、これ以上荒稼ぎする必要も実のところそんなに感じていませんが、今度は同様に幹部も、そして社員も次々と儲かっていって貰わないと、先々長く楽しく一緒に仕事を続けるのは絶対に無理。そう考えて、それぞれの事業が足腰を鍛えてしっかりと立ち上がり、その上で相乗効果が働き、収益が格段に上がるようにしたいと考えています。ということで、要するに4台のバスは、どれに乗るといちばんラグジュアリーなバスツアーができるのかを競ってるというわけですね。

いま取締役萩原と話しているのは、2台きちんと走ったらトントン、3台でウハウハ、4台で未知なる世界へ。そして、そのうちの1台を将来的に・・・、そのときにどういう人に乗って頂くか、ということも実はもうすでに考えてあるのですが、それはまた日を改めて。