大晦日のお昼にファミリーレストランで仕事をしている日がくるとは思わなかったです。年々、クリスマスが静かに、正月が正月らしくなくなっているように思いますが、お昼時のファミレスはまるで大晦日の雰囲気ではありません。

今年も正月は東京で過ごします。もうここ数年ずっと1日に田舎から両親が上京してきて、2日に親族が家に集合というスタイルになってます。今年は夏も帰らなかったのでもう2年近く福岡に帰ってません。せっかく同窓にまた連絡がついたのにいつも不義理で申し訳ないです。

不義理といえば年賀状。いつも正月になってから作って送ってましたけど今年は個人では出さないことに決めました。なんだかもう年賀状での距離感がものすごく微妙になってきて。この正月も海外に移住した妹は当然帰ってこられず、それこそFacebookで義弟と消息をやりとりしています。もともと最初にFacebookを教えてくれたのが義弟で、確かに写真をアップしたらすぐにそこにコメントが付けられてっていうツールは、地球の裏側という距離や時間を超えて全くバーチャルじゃないですね。

最近は仕事でもFacebookで連絡を取り合う方も増えてきて、日本の年末年始の姿が変わるように、来年も、よりいっそう仕事や生活のスタイルが変わっちゃうのだろうなと思います。そして、なんとかその波には乗れているようでよかったと思ってます。

この点、私自身は世の中どんどん変わっていい派です。文化は大切にすべきだと思いますが、古いものは何でも残すべきだっていう運動は嫌いです。古いものを本当に残したいなら、きちんと立派な家を建てて蔵を建てるぐらいの貢献をしないと駄目です。社会遺産だって本当に残そうと思うなら私財を投じないと嘘です。

来週は初釜でまた先生のお宝を拝見させていただきますが、数百年前の立派な道具が残っているのは、やっぱりきちんと稼いで道具買い取って大事に受け渡す人々がいるからで、日本の文化だから大切にしようと思うなら、まずはちゃんと余裕ある生活を成り立たせて、またその文化をきちんと実践しないと駄目だと思います。

SEIHAでも日本各地の良さを強調していきたいと考えていますが、そのためには絶対的にこのプロジェクトをビジネスで成功させないと駄目だと思っています。それこそそれが成り立たないのだったら、結局私は偉そうなことを言っているだけの人になってしまいます。それは嫌ですね。

絶対的にプロジェクトを成功させるためにも、ビジネスとして真剣にこのプランに貢献する人を集めていこうと改めて決意しています。文化を論じる前にしっかり商売です。

なんだか話しがそれましたが、いたって普通のちょっと忙しい週末を迎えていますが、不思議とそれで残念な気持ちは全くないです。確かに一つの区切りではありますが、事業単位としては自分にとっては8月が正月だし、お茶の場合は11月の開炉が正月みたいなものだし、旧暦でいろいろと日付を見てくれている人からいうと新年は2月からだし。

お目出度いという意味では、本厄を無事に乗り切れそうだということでしょうか(笑) 厄年なんて迷信だと思って1年過ごしてきましたが、心身ともに切り替えの数年間だというのは本当に実感していて、なんとなく切り替えができつつあるのかなと思っています。

ということで、2010年もブログを読み続けていただきありがとうございました。来年もまた書き続けると思いますので、おつきあい頂けると幸いです。皆様よいお年をお迎えください。