記事内容は2011年当時のものです。


先週末、福岡に出張の際、チケットを調べてもらったらスターフラーヤーが格安とのこと。あれ?それって北九州行きじゃないの?と思ったらこの7月から福岡便が就航したようです。

昔から無駄に手厚いサービスはいらないから運賃下げてくれと思っていたらスカイマークがでてきて安くなったはいいのですが、これはいつも満席な上に座席が狭く不満でした。

そこにきてスターフライヤーの福岡便就航。サイト見てもらうとわかりますが、ちょっとだけ期待して乗り込みました。

スターフライヤー 機内サービス

全席革張りシートというのは知っていましたのでほうと思っただけですが(これって清掃が楽だからと世界の格安航空が採用しているそうですね)、席に座ると目の前に液晶モニタがあるだけでなくUSBポートがあったり(何に使うのか聞きそびれた)、携帯などの充電ができたり、いきなり天井からミストが出てきたり(これはエアバスだからか)、安全設備のビデオもとても丁寧につくってあって、これ本当に格安航空?と驚きました。

それにしてもスターフライヤーニンジャのセキュリティビデオの仕上がりはスゴイと思います。全編しっかりと見入ってしまいました。音楽や効果音もいいけど、撮影もとても綺麗でこういうのを見ると、ちょっと未来を感じますね。

ちなみに往復で3万円ちょっと。ANAやJALで正規運賃のほぼ片道料金です。


機内サービスもコーヒーがタリーズでチョコレートまでもらえて、国内ではめずらしい男性CAも海外のようにマッチョな人じゃなく(そんな印象ある)非常に好感触に思いました。女性CAもパンツルックで媚びてないのもいいです。

使っている機材も小振りだし、なにより時間の無い中機材を使い回し、少ない客室乗務員でやりくりしているのか、みんなテキパキやってて見ていて無駄がないですね。

今回一番よかったのは座席がゆったりしていたこと。正確なサイズはわかりませんが、少なくともスカイマークのぎちぎちなシート間隔とは雲泥の差でしたね。ヘッドレストは動くし、フットレストまで装備されてたし。

もっとも良いことばかりではなく、機材が少なく余裕もないので到着便の遅れが頻発します。それから格安航空ということでカウンターや搭乗口はターミナルの端っこです。早めにいかないと時間ぎりぎりだと走ることになります。この時間の点を不満点にあげる人もいるようです。

が、でもね、そうはいっても30分ぐらいの差ですよ。それで大手会社に遜色ないサービスで数万円も違うのに不満を持つなんてなんと愚かなことかと思います。30分で万単位の稼ぎを持っている人なんてそうそういないでしょうに。

いまは完全にノマド装備をしているので、30分以上早めに搭乗口について仕事を片付けてました。遅れても仕事を片付けるだけです。

ところで、黒を基調とするデザインで統一されているスターフライヤー、やはりちゃんとデザイナーの方がいらっしゃるようですね。別のエントリーにしようと思いますが、JR九州も有名なデザイナーが列車をデザインしています。最近博多駅が綺麗になって、その変貌振りに驚きましたが、今回飛行機から駅から電車まですっかり新しい感覚に包まれて、全く田舎に帰った気がしませんでしたね。

もちろん、たまに来て、たまに乗るからいいのかもしれませんが、それにしてもデザインって本当に大事だな、消費者にとって心地よさというのはやっぱりこれからの日本においても絶対に外せない大事なことだな、と再確認しました。

逆に空港でJALが昔の鶴のマークに戻しているをみていて、確かに懐かしいけど、単純に古くさって感じましたね。初心に返ろうという気持ちなのかわからないけど、そんなことじゃないんだよと思いました。

スターフラーヤーのスタッフの方々は本当に大変だろうと思いますが、この日本が真っ当な資本主義であるならば、必ずこれから伸びると思います。絶対にJALは乗らないと決めてましたが、これからはしばらくANAも選択することはないでしょう。

ANAは陸マイラーだったので、ものすごくマイルもたくさんたまってますけど、結局成約もいろいろだし調べて予約して乗るのが面倒なんですよね。マイルなんていらないからいつも安くしてくれればいいと思います。国内線は。

今回往復便どちらもホボ満席だったので、予約がないときはスカイマークにするかもしれませんが、これから福岡便は全部スターフライヤーにします。

行きも帰りも台風で揺れまくる機中、ようやく普通に飛行機に乗る人のための真っ当なサービスが実現したんだなぁとなんだか嬉しくなりました。