これはいい本。
と思って紹介しようとおもったのにAmazonで出てこない。なぜ。
別所哲也 著『夢をカタチにする仕事術 映画祭で学んだプロジェクトマネジメント』光文社新書
書名を間違ってました。ご指摘ありがとうございました。
別所哲也 著『夢をカタチにする仕事力 映画祭で学んだプロジェクトマネジメント』光文社新書
え?あの別所哲也が?と疑って手にとってみましたが、案の定、役者がなんで?という視線の中、悪戦苦闘する非常に泥臭いお話です。好きですね。こういうの。
プロジェクトマネジメントの本は、教科書や小説仕立てのもなど様々なものがあり、大抵は役に立たないので手にしないのですが、ひとりの俳優がショートムービーの映画祭を開催したいという思い一筋に(プロジェクトを成功させるのに必要なことは、これがすべてだといって過言ではないんだろうけど)、数々の困難をどういった心構えと活動で乗り越え成功に結びつけたのか、その実体験を余すところなく語っておられます。
当社の30過ぎの社員向けなので、若向きな引用になってしまいますが。
どんな業種業態に就職しても、社会人として動き出して数年は、まだ新人です。
出合うこと、出会う人、仕事のルールなど、学生時代のアルバイトやサークル活動とは全く違う、厳しさと刺激に圧倒され、時間が猛スピードで動いていきます。僕自身、寝るのがもったいないと感じるほど、やりたいことを実現していきたい、与えられたチャンスに応えたいという気持ちで、前のめりに仕事に立ち向かっていました。しかし、三〇歳をこえたとき、ふと立ち止まってしまった。自分はこのままでいいのかな、と。
鮮度と勢いだけの人生は必ず行き詰ります。新人の間は、なんでも教えてもらえるし、間違うこともできる、いわば特権的な立場です。しかし、三年、五年と時間が経って後輩ができると、教えてくださいとも、わかりませんとも言えなくなっていくものです。だからこそ、新人の時代にたくさん失敗して、恥をかいて、ビクともしない強い自分になっていかなくてはいけないのです。しかしそれは、その時代がすぎ去って初めてわかること。これは真理だと僕は痛感しました。(P.56)
そうなんですよね。30過ぎてからわかるですよね。20代にやっておくべきことってのが。同じく自分も40過ぎて、来年あたりから30代にやっておくべきこともわかるんだろうな。
で、どうすればいいかなんだけど、自分の場合は考え方の問題だと思っています。以下、プロジェクトマネージメントをやりたい若い人向けなので、そうじゃない人は読み捨ててください。
例えば、儲かったらクルマを買おうと思っている人は、たいていいつまでたっても儲からずクルマが買えていないと思います。もしくは宝くじに当たったら何しようみたいに考えている人にとって、実はその考えている贅沢は何が何でも本当に実現したいことではないというようなことかな。
そうじゃなくあのクルマを買うために稼ごうと考えなきゃだめなんだと思いますね(本当にクルマが欲しいなら)。こういう30代を過ごそうと思っていま20代をどうするか、この仕事を達成するために今日何をするべきか。全部同じ構造だろうと思います。ちなみにプロデューサーなら、できれば貯金してクルマを買おうじゃなく、あくまでも稼いで収入を増やして買おうという考え方が必要かと思います。
誰にでも困難はあると思いますが、今日の困難を凌げば明日がくる(つまりいつか宝くじがあたる)というような考えでやっていると、そのうち絶望感に襲われることになるでしょう。でも、楽しい明日にするために今日これを成し遂げようと考えて活動すれば、たとえもがき苦しむことがあっても、自分で希望の炎を燃やし続けることができるはず。
若くて自分には実績がないから企画が通らない、営業で受注できない。本当にそうでしょうか?
この場合の実績って上手い仕事をしたとか、華麗な成果をあげたとかじゃなく、失敗した、怒鳴られた、恥かいた、顰蹙買った、そういった実績なんだと思いますよ。だからいま君らに必要なことは、そういった数々の問題を乗り越えてきたという自信じゃないかと思います。ここまで折れずに頑張ってこれたんだから堂々とやっていけばいいと思いますよ。
ということで今日も企画営業頑張って(笑)
shunichi narisawa
こちらですかね。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4334034071/
仕事術→仕事力かと。
もうすぐ30なので、考えさせられますね。
読んでみようと思います。
katsuki
ありがとうございます。書くので精一杯なのでこうやってお知らせして頂けるのは、ほんとうに助かります。