今日は経営会議でした。速報で11月は厳しいかも、と書いていた件。
ふたを開けたら、首の皮一枚で黒でした。ほんとに薄皮一枚。それでも黒は黒。これで期首連続4ヶ月黒は創業来2回目。来月達成すれば記録更新で、これまでの最長が6ヶ月なので、2月まで保てればこれまた更新。皆さんご苦労様。ありがとう。引き続き体質改善を続けます。
そして、一瞬でも気を許した社長の甘さと、途中で弱気の虫にやられそうだった自分を反省しています。
もちろん黒字だといっても、現状は経費を大きく下げているからなんとかなっていることで単純に喜べることではないですし、さらに永続的な高収益体質に切り替えていく考えですが、まずは赤にしないという強い意志を、こんな時代だからこそ大事にしたいと考えています。
いま全国にある法人のおよそ80%が赤字だそうです。もちろん決算が赤字だからと会社は直ぐには倒産しませんが、赤字が体力をジワジワと弱めることは、今の日本の状況を見ていればよくわかることですし、我が身を以て痛感しました。
負けが込んでくるといろいろ悲惨なのは言うまでもありませんが、何よりも次第に麻痺していくんですね。そして次第に過去どうだったから、そのうちなんとかなる大丈夫と思い込む。これがとても恐ろしい。ならないです。
ともかく前期、前々期の目も当てられない状況からすれば、とにかく自分の机の散らかりようはいつもにもまして悲惨で、泰然自若とした指揮官の姿に遠く及ばないのですが、かといって乃木第三軍の参謀のように、机上の空論で時間を浪費することのないよう(自分にはその傾向がある)、毎日自分で自分に児玉源太郎を派遣して督戦しています。
先の麻痺の話にも通じますが、痛みが続くと、多少の損害を恐るるがあまり対応が遅れ、より多くの損害を出し続けることに気付かない(目をつぶってしまう)ことがとても恐ろしいことです。
今回の「坂の上の雲」は山場のひとつですね。原作でもこの二〇三高地攻略の一連の場面で、参謀を叱責する児玉源太郎の台詞が一番好きです。
掲題の言葉は、落合監督の本からの引用です。
ある投手が試合後に「試合は負けましたが、自分の仕事はできたいと思います」とインタビューで答えているのを聞いて、それは違うと。チームが勝たなかったら、投手も野手もどちらがどう貢献したかではなく全部無に帰す。それは仕事をしたことにならないと監督は言います。それって児玉源太郎が、戦術論に固執して結果を出せない参謀を叱責しているのと全く同じだなと思いました。
翻って、現在の当社の社員は、自分がどうだという人間がおらず、全員が言葉には出していないけれども、この部分を意識して仕事をしてくれていて無駄がなく浪費がない。とにかく仕事が終わるまで仕事、お客様に評価されて初めて仕事、という意識が徹頭徹尾通っていることに感謝しています(じゃないと私も一緒に働きたくないわけですが)。
そうなってくると、頑張っているみんなのためにも試合には勝たなければならないし、皆の努力が無に帰することがないよう、より良き結果がでるよう、私は考え抜いて環境を整え勝てる采配をしなければなりません。この重圧はすさまじいですね。あれこれ外野に言われても動じなかった落合監督ってのはホントすごいんだなと思いました。
何度も書いてますが、来る16日が前回からの100日目。次の100日目を見据えてみんなと動き始めました。次も上手くいくようにやります。
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