版元目線で売れる本を作るために必要なことは、売り場を知るこれにつきます。どんなに内容が素晴らし本でも的確な時期に書店の的確な棚に並ばないと売れませんから。
それと同じように、いくら無料だからといっても、目的をもってブログを始める以上は、どこでブログを書くのかということは実は非常に重要なんじゃないか?と少し疑問に感じていたところ、島田さんのブログを読んでかなりすっきりしました(さすがライティングのプロ、非常にわかりやすい解説です)。
これは上から目線で見ているとか「情弱呼ばわりしてバカにしているとかいう話ではなく、単純にアメブロにはこれまでのPC主体のデジタルメディアや紙媒体では拾えなかった層が集結しているということの現れなのではないかと。
年初ぐらいまでは、とりあえずブログ始めたいという人がいれば、アメブロがいいんじゃない?、とか無責任に言っていました。で実際にやってみて、そう簡単な話じゃないなぁともやもやして明確な理由に至らず勢いで辞めてしまったのですが、ようやく合点がいきました。
自分が求めている人がココにいないと感じてはいたのですが、要するに対象読者層が違ったということなんですね。ブログごとの色合いについてはわかってたつもりではいたのですが、それはあくまでも発信者側の視点であって、浅はかにも読者層が形成されているというようには捉えていませんでした。
そこで考えたこと。もしかすると、たとえばテレビのチャンネルをガチャガチャ変えるタイプと、放送されている番組をまったり見るタイプ。それぞれタイプにあったコンテンツの配信先、配信方法について考えないといけないのかなと思ったのが1つ。
それから、書店に売れ筋新刊棚を作るがごとく、形としてみえるコンテンツの提供の場をつくること。情報を受動的に取得する多くの人に届くハブメディアを作るには、そういったコンテンツの固まり的なものが必要なのかもしれないと改めて感じています。
さらに考えて。ひとつここで明確にしてもいいかなと思っているのは、ハブメディアではこれから新しいネットの読者層を作っていきたいと思っていること。
現状は『ウェブがバカと暇人のもの』だとしても、人はそれだけの側面で生活しているわけではないので、これからはバランスをとるためにも、より実用的かつ実利的なものがどんどん増えていくだろうと考えています。そういった変化の中で、高品質なコンテンツを提供したいと考える人がこれからブログを始めたいと考えたとき、まずはそれをしっかりとサポートができるような会社にしたいと考えています。
またそれが、これからデジカルが目指していくべきもの(新しい編集者、デザイナー像)だと考えています。
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