1969年生まれの42歳です。

この2週間ほど、立て続けに、それこそ何かに引き寄せられるかのように、複数の1970年±1歳の男性と膝を詰めて話し合う機会を得ました。

子供がいたりいなかったり、仕事もバラバラ、その点では一つも交わらないですが、共通するのは自営の経験があって、勤めた経験があって、組織(法人に限らず)を作ったり、作ろうとしていて、何より全員1つ以上の大きな挫折を経験しているけど、それでも次頑張ろうと取り組んでいる人たちです。その次頑張るところで一緒に仕事をしていこうということで話をしています。

仕事の内容は違っても、似たような体験をして、元からある人間的な資質が似ていれば、出てくる答えも似通うのだなと。次に違う人と話をするたびに、つい最近このような人にあって、同じような話をしましたよと、その繰り返しでした。

「これをやればとりあえずは儲かるんだろうなぁということがあっても、その延長線上で20年経った自分を考えると手が出せないんですよ」

武士は食わねど高楊枝。家計を維持するために皆日々の仕事に奮闘しながらも、柱となる自分の仕事はしっかり見定めようとする姿勢に、自分も背筋が伸びる思いです。今日の仕事も必死、先々のことを考えることも必死。本当に誇り持って生きていこうとしているんだなと感じました。

また、もしこれが何も達成してない若い連中が語っていたら、そんなくだらないこと悩む前に、まずはガムシャラに働いて所帯持てよとも思いますが、それぞれの分野で一角の実績を立てて人とのつながりを作ってきている人だからこそ、今のこの混乱した時期に必死に次の手がかり足がかりを探そうと奮闘している姿に胸打つ思いです。

先日のエントリーで、この1年で嘘をついたり逃げたりする人を知ったと書きましたが、それは彼らと話をしていて、真摯に誠実に真正面から物事に取り組もうとしている同世代を眼前にして、自分の目がいかに節穴だったかと気づかされた次第です。

タイミングの問題もあるし、いま世に求められているものは刻々と変わっているので、現時点で考えていることがそのまま成立するかどうかもわからないので一緒に仕事をすることが叶うかどうかはわかりません。ただ、今後も彼らと一緒に話ができる関係で居続けたいと思い、そのためには自分自身が真摯に誠実に、また物事に真正面から取り組むようにあらねばならないと感じています。

が、そんな夢とロマンにあふれる話を家で一人熱く語っていると「20年後? 二人してそんな先のことばっかりで日々のご飯や子供の宿題みる人がいなかったらどうするのよ」と一刀両断。超光速で現実に引き戻されました。そういえば、皆さん奥さん方にスパスパ切り捨てられているところも共通していたかもね(笑)

確かにかっこいいこと言う人はたくさんいますが、日々の家計を維持できなかったら説得力は低いですよね。今日日売上が伸び悩んでいる経営者がたくさんいますが、ウダウダしているばかりでたいていスパッと今日の営業を頑張らないんですよね(自分もそうでしたけどね)。

価値観堅持と現実直視とその間でいろいろと動いてみるとわかってくるのかもしれません。