明日から新しい社員が加わるため、机やマシンの整理などで静かに第9期を締めくくりました。

いや静かにというのは違いました。課題に仕事山脈のごとし。1日だけ現実逃避といったところが正しいです。しかし、さらに事務所は綺麗になったと思います。その美しくなった机を後にして、明日からまた外回りの日々とします。

それにしても出版社で編集者として仕事をしたのは8年8ヶ月。この9月で社長歴丸9年。いよいよ経営者としての経歴の方が長くなり感慨深いものがあります。

この9期は、当初の予定通りに前々期からの混乱の総決算となりました。特に第4四半期はウェブメディアの企画がダメダメだったので一瞬立て直しか・・・と思ったのですが、立て直すも何も何も立ってないや・・・と思い直して、一旦潰して後回しにすることにしました。

ということで第10期ですが、まずは1本目の柱である本作りをサポートする仕事を、本作り支援サービスとして専属のマネージャーも配置し、さらに仕事の量を増やして質を高めます。数年前に一度解散した外部スタッフを再度新しい構成で再編成する計画にしています。ブックデザインと制作については、さらに磨きをかけます。

それから電子書籍。なにしろこれです。こちらは今期から事業収益を上げます。ボーンデジタル出版と電子+紙の合わせ技。この2つで攻めたいと思います。すでにお客さんがいますので、まずはそことしっかり仕事をして、今年後半で一気に数を増やします。

電子書籍のビジネスに関しては、参謀チームと6月末から週1で5週にわたってMTGしました。おかげでビジネスモデルは固まりロジスティックス構築のための各種資料も揃ってきました。あと1ヶ月で詳細を詰めたら完成です。これは確実に売れると確信しています。

今回初めて日頃コンサルで数千万オーダーの仕事をしていた人から、どのように問題整理してどのように組み立てて見せていけばいいのかを実践で教えてもらっていますが、これが今までにない鮮烈な体験となっています。前沢取締役からは毎月超泥臭い叩き上げ経営手法を伝授してもらっていますが、それにこの技術を組み合わせれば鬼に金棒です。

とにかく毎回のMTGで、今まで頭の中でもやもやしていたモノが次々と形になっていくのですが、この快感はなんともいえませんね。毎度そうかこうやればよかったのか!の連続ですが、電子書籍事業をこれでしっかりマネジメントして成功させ、そのあとでウェブをもう一度取り組みたいと思います。

この電子出版の事業はグローバルな仕事にしたいと考えています。いま中国語のテキストも2冊目を順調に消化しているのですが、これが終わったら次は英語に着手します。意外にも自分は勉強好きなんだなと最近気づきました。ただし試験勉強はまったく興味がわかないし外資系企業に転職することもありえないので、今後もTOEICとか受験することはないと思います。

それから、この1年借金はかなり返済しました。何も自慢できるようなことではないですが相当な額ではあるので一つの自信にはなってます。それでもまだまだ残っています(笑)残っていますが、この借金があるから必死になってやっているのも一面の事実ですね。

この借金を作った原因を考えると大甘だった自分に腹が立ってしょうがないわけですが、今期からはもう出て行くばっかりではなく着実にドカンと残すようにします。もう十分に反省の時期は通過したと思っています。

そうなってくると、これまで以上に厳しい舵取りが必要ですが、だからこそより爽やかにやっていこうと思います。なにより日々、家族や社員と健やかに過ごせることが一番の贅沢だと、いまさらながら気づいたわけです。

そういう意味では、人に比べたらいろいろなものを十分すぎるぐらいに持っているので、少しは人様の役に立つべきと思っているのですが、今期以降は仕事を作って関係者と楽しみ、その上で社員と関係者に収益還元していきます。

まだまだ採用は慎重ですが、採用じゃなくても仕事は増やせると考えているので積極的に在宅ワーカーとリンクを作るつもりです。

ともかくも反省の日々は終わりにして、再び躍進の日々へとしたいと思います。第10期もよろしくお願いします。