SNSとの向き合い方について少し考えているところをまとめます。

ここのところブログ更新だけでなくTwitterのつぶやきもかなり減っているのは、もっぱらFacebookで仕事に関係ないことをあれこれ書いていたためです。家族、親族、友人、知人、元同僚、元上司、取引先の方々に全く知らない人まで、もうゴチャゴチャですが、とにかくアップするとすぐにコメントがついて楽しいんですね。孤独な仕事にはピッタリです。しかし、Facebookはやはり遊びの範疇を超えないと感じているので、バランスを考えて再びブログ中心にきちんと考えをまとめたものを書くようにしたいと思っています。

いろんなガジェットやネットサービスに飛びつくのは、私にとっては基本的に趣味です。仕事の研究や宣伝といった点で実益とも合致しているので明確に分離は難しいのですが、すべては人との繋がりを「補助」する道具であり、使い方の追求にかまけて実際の人との交流が減るようなことがあっては本末転倒であると日々戒めています。

SNSって頑張れば頑張るほど実は人に会わなくなるツールだと思います。当たり障りのない話に終始して深い対話が無くなっていくと思います。告白すると、そういうオンラインの距離感を計りかねていたここ数年、経営者として失格なことに、まったく儲かりませんでしたし余計なストレスを増やしていました。

そういった反省からSNSの活動を見直して、いま実際に私が対面して取引させて頂いている皆さまは、ほとんどSNSに接続していませんが、お陰様でというかなんというか、事業収益は大幅に改善されました。一部のとんでもなく生活力、人間力の高い人が、その余力でSNSをしているのをみて自分もやらなきゃ!と勘違いして舞い上がらないようにしたいと思っています。今も昔も、そして将来も、対面する人との対話が重要だと思いますし、茶道のお稽古も本質はその修練にあると考えて日々取り組んでいます。

誤解無いように書いておきたいですが、SNSを否定したいわけではありません。きちんとした目的意識がないと、経営者としては自らの事業モデルにあった活用方法を取らなければ、それは単なる時間の浪費にしかなりませんよということです。特にここしばらくは受託事業の再構築に取り組んでいたので、その再建の時点においてSNSは不要だったということでした。

現在、新たに再起動した事業を拡大するため、ツールを絞ってオンラインコミュニケーションに取り組んでいます。まず最初に取り組んでいるのはメルマガとTwitterのアカウントです。メルマガの方は、すでに既存取引先に絞って展開しています。今のところ月刊なのですが、2ヶ月目にして効果は絶大と言ってよいでしょう。これは思惑が見事にあたりました。また、間もなく現在休刊状態の編集者.JPを再稼働させる予定です。これらの3つのツールがあれば、既存の事業については対応は終わりです。

新規業態開発としては電子出版事業を仕込み続けているわけですが、こちらは販売が必要です。販売は半端なことでは事業を立ち上げることができません。これこそオンラインの活用方法を見誤ると産廃の山を築くだけです。すでにSEIHAの開発失敗で多額の負債を負っている身としては、次の展開は絶対に失敗できないのでじっくりと考えています。もちろん失敗経験値が高い分、自分としては次回の成功にはかなりの自信がありますよ。

とにかく、SNSは実際に体験すること、そして失敗すること(もしくは恥をかくこと)、最後は自分できちんと考えて惰性でやらないこと、それに尽きると思います。

それにしてもFacebookで集客できるとかあまり賢くないなと思いますね。Facebookで人が集まっている人は、Facebookをやったから集まった訳じゃなく、もう皆までいう必要はないですね。

やるべきかやらないべきかといえば、やった方が良いでしょう。