企画にしても、デザインにしても、どうして一発OKとなる人と、何度も何度もNGの人がいるんでしょうか。
多くの人は、技術が違うから、経験が違うから、と思うかもしれません。また、だから自分はNGなんだと決めつけている人もいるかもしれません。
果たして、一回のチェックでGOサインが出る人には、NG続きだった時代があるのでしょうか?
私は無いと思います。あったとしても、殆ど無いと思います。一発GOサインが出る人は、最初から一発GOサインだったと思います。
一回で仕事が終わる人は無駄が無く、また賞賛されてモチベーションも上がりますから、ますます技術が磨かれ、経験が積まれ。一方のNGの人は、3回NGが続くと、もう嫌になりますよね。
何度も書きましたが、編集の駆けだしのころに社長から「3冊売れない本が続いたら死にたくなるよ」と言われたとおりで、並の神経だと続けられないと思います。
何が違うのか。
最初に丁寧に仕事をするかどうかの違いだと思います。特に、最初の計画立案時点で、一発OKの人は、最低でも2案ぐらいの代案をもって打合せに望んでいると思います。よくよく見ていると、じっと相手を観察して、どれかな、これかな、とカードを選んで出しているようにも思います。
たとえ1案しか表に出していなくても、事前にこうなればあれ、ああなればこれ、と代案を用意するために考える時間を確保していると思います。その時間を持つことが重要なのではないでしょうか。
決してサボっているわけではないと思いますが、人が1案しか考えないときに3案考えていれば自ずと結果が違いますよね。
もう1点は、1案しか考えない人は、何事も計画通り上手くいくと考えていることはないでしょうか。これを最初から、世の中思い通りにはいかないぞ、と思って準備をすると、たとえNGが出たとしてもうろたえることはありません。
と、そんなことを考えていたら昔の兵法で「策に三策なかるべからず」とありました。どんなときでも作戦は3パターンは考えておけということですね。
最初に適切に仕事をしておけば、つまり提案は3つぐらいの計画を考えておけば、後々ダメだしやり直しになる無駄がないと思います。
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