「どうやれば売れるのか」もわかってきましたが、「どうしたら売れないか」はもっとわかりました。ひたすらトライ&エラーです。

1つ明確にわかったことは、いつも素直な目で観なければならないということでしょうか。ちなみに電子書籍を作って売ることだけが電子出版事業ではないと考えています。

その点で、南場智子さんが「不格好経営」で語っていた「unlearning」が電子出版事業を考える場合においても重要なキーワードになると考えています。

事業構造に止まらず、編集や営業といった仕事の枠組み、その前提となる働き方そのものも学習消去が必要だと思います。しかし、これがなかなか難しい。自分なりにunlearningしているつもりですが、まだまだ滓が残っているようです。

一方で読書には、娯楽として時間を楽しむことと、学習として知識を広めることの2つ効能があり、その点は紙も電子も大きく変わらないと考えていて、その需要から逆算してサービスを構築すれば収益ポイントは見えてきます。

その中でも電子出版事業を始めた当初より、編集のサービス化が一番の収益ポイントだと考えていましたが、ここ数日さらにそれを確信しています。

また本の形自体を自由に発想し、読者サービスから逆算して事業を考えればさらに大きなビジネスが見えてきます。そうなってくると、やはりウェブを抜きにはサービスできない現実に直面していることに気づきます。この点は結論を急がず今月はブレストを続けていきます。