古い本です。が、最近店頭でよく見かけます。
思考の整理学 (ちくま文庫) | |
外山 滋比古
筑摩書房 1986-04-24 おすすめ平均 |
学校の生徒は、先生と教科書にひっぱられて勉強する。自学自習ということばこそあるけれども、独力で知識を得るのではない。いわばグライダーのようなものだ。自力で飛び上がることはできない。
冒頭からガツンとくる人多いんじゃないかと思いますね。
グライダーと飛行機は遠くから見ると、似ている。空を飛ぶのもの同じで、グライダーが音もなく優雅に滑空しているさまは、飛行機よりむしろ美しいくらいだ。ただ、悲しいかな、自力で飛ぶことができない。
顧問の河野さんといつも話している雛鳥体質のことそのものズバリです。この本では、学校教育の問題点としてグライダーと飛行機の違いを取り上げています。学校ではひっぱられるままに、どこへでもついて行く従順さが尊重される。と。優等生はグライダーとして優秀なんだと。そうですね。
指導者がいて、目標がはっきりしているところではグライダー能力が高く評価されるけども、新しい文化の創造には飛行機能力が不可欠である。
明治以来、日本の知識人は欧米で咲いた花をせっせと取り入れてきたが、多くは花の咲いている枝を切って持ってきたにすぎないと著者は言います。それでも当時は切り花を持ってくるほうが便利だったので、グライダー人間が重宝されたと。
別にこれは遠く明治の話ではないですよね。ウェブに関しても何かと言えば外国のことばかり。もしくはそのサービスを持ってくることばかり。それって本当にその花を自分のものにしたことになっていますかね。植物は地上に出ている部分と同じように根が張っていると著者は言います。根っこの部分を考えているでしょうか。
グライダー専業では安心していられないのは、コンピューターという飛び抜けて優秀なグライダー能力のもち主があらわれたからである。自分で飛べない人間はコンピューターに仕事を奪われる。
考えさせられます。
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