今週は出版事業部は夏期休業です。ですがなぜか出社しているものもいます。

休暇を設定してあるのに、勝手に出社して仕事をしている社員がいる、こういう場合に労働基準監督署は、経営者である私に対して、どういった指導をなされるのでしょうか?タイホされますかね。

実のところ残業問題もまったく同じ問題が残っていて、私は残業絶対反対なのですが、「終わらないから」という一見もっともらしい言葉でお茶を濁されています。終わらないのではなく、就業時間内に仕事が終わるようなマネージメントを実施していないだけだ、と私は考えていて、この点をなんとかしたいのですが、どうもそういうことを言い出すと、それを”管理”と感じるのか、そういうことを考えたり実行するのは私の仕事じゃないとリーダーやサブリーダーは考えているようです。

現在、出版業界が沈滞している遠因には、この、生産性を高めるマネージメントの不在が絶対的に存在していると思っています(これはネット業界も遠からず同じではないかと感じています)。もっとも、業界を改善しようなどとそんな馬鹿げたことはこれっぽっちも思っていないので、当社の生産性向上のみに集中しますけど。

私はハードワークを標榜していますが、それは長時間労働を意味しません。ハードワークとは、額に汗して肉体労働するように、脳みそから煙がでるぐらいに考え抜くことがそれに当たると考えていて、人間、残業するほどそんな集中力は続かないし、長時間働いていたら体を壊したり、心折れたりするのは当然です。

ともかく、今期以降、当社としては社員が長期休暇を設定できる仕組みをつくることを目標の一つにしたいと思います。

ダラダラ仕事をして、ダラダラと休みを取る、これは最低だ、という認識に立つことが大前提ですが、まずは長期休暇を取れない要因となっている、「やらないと赤字だから」というのと「納品しなければならないから」という社員の甘えを根絶したいと思います。

納品するのも、黒字にするのも、当然のことですから、どうすれば余裕をもって働くことができるのかを徹底的に考え、考えさせたいと思います。

でなければ、この会社には未来はないと思います。