未知の実践は精神的に辛い作業です。

辛いポイントは3つ。1.何をするのか決めること。2.決めて実行して結果を出すこと。3.出した結果を受け入れること。中でも一番辛い作業は決めることですね。

多くの人は失敗を受け入れることを恐れていると思いますが、失敗は確かに辛いことですが、もはやそこからどうにも出来ないと分かったときには結構すぐに開き直れるものだと思います。

対して何をするのか決める、それだけ書けば簡単ですが、それを実行したときの結果を受け入れることまで見通したときに、本当にそこでズバリと決められるかといえば、簡単にはいかないことがわかると思います。それが他人の生活や人生を左右することになると思えばなおさらです。

性格的に先を見て恐れることはほとんど無いのですが、この先を考えて決断する作業の消耗は恐るべきものがあると最近痛感していて、つくづく経営というのは、この決断までの思考作業という知的格闘だと思います。

考えすぎて禿げるとか頭から煙がでるとか、すごい経営者が冗談交じりにいってますが、ある意味真実なんだと思います。またそういう物事を考え抜いている経営者の方々のなんとも迫力があるというか、滲み出る知力に憧れます。

ということで、長いこと経営者とはストレス耐性が強い人のことだと考えていたのですが、どうもそれは本質ではなく、いかに知力を発揮し続けることができるのか、その環境整備と維持に日頃からどれだけ注力しているのか、そこが大事なのだと分かってきました。