昨日は河野さんとの定例ミーティングでしたが、今回はお願いしてこちらから江ノ島に伺う方式にしてもらいました。というのも引っ越されてからは晴耕雨読の毎日のようなので、これはわざわざ訪れたほうがますます軍師っぽさが増すかなーと。何事も大げさに演出したくなるのは性分です(笑)

それにしても横浜新道降りて、藤沢市内までずっと渋滞なのには参りましたね。ナビでは最初世田谷の自宅から1時間20分ぐらいの予定だったのに、結局2時間近くかかりました。いいルートを知っている偉い人教えてください。

2時間近く話し込んで課題を整理し、爽やかにお宅を辞去したのですが、話題の中心は掲題の「不安」について。私の不安ではなく、社員が抱えている様々な不安にどう対応していくべきかということです。

私自身に限って言えば、日頃ほとんど不安を感じません。恐らくやっていること、やろうとしていること、すべてにおいて先行きが見えているからだと思いますが、たとえば未知のことに取り組むとしても、やはり不安を感じることはあまりありませんね。

それは大層な自信で結構なことですな、などと言われそうですが、仕事に限らず私生活を通じてもあまり感じたことはありません。

何でだろうな、と帰り道に少し振り返ってみたのですが、そもそも不安を感じる間もなくいろんなことが日々起こっているというのもありますけど、普通なら不安に苛まれるであろう未知のことに取り組むときに、あえてこのように思うようにしようと心がけていることがあります。それは、

絶対に成功するが、現状のままでは絶対に失敗する。

という考え方です。他にも、絶対に儲かるがこのままでは絶対儲からないとか、いろいろ当てはまりますが、この二律背反なとらえ方は、どういうときでも常に頭にあります。

そもそも絶対に成功するというのに何の確約もないんですが、そこにまず効果があるように思います。だいたい絶対の成功の根拠なんて、いくら考えたり、相談したり、お祈りしたって出てきやしません。

昨日も河野さんはアイスクリーム屋の話をされていましたが、確かにどんなに準備したって冷夏か猛暑かは店主には選べません。ここまでやったら後はダメでも仕方がないと腹を決める、つまり人事を尽くして天命を待つことが必要だというわけです。

ということは、そこに至るまでは、徹底的に失敗した場合、最悪の場合を想定し尽くして、それについて万全の対処方法を準備しておく必要があるということだと思います。

不安が多い社員を見ていると、まずはこの絶対の成功について、どこかに確約が落ちていないか、だれかに根拠を与えてくれないか、とそればかりを探していて、肝心のこのままでは失敗するという現状を放置しているように思います。

もっとも放置しているといっても何もしていないわけではなく、何かをしていないとさらに不安になるので、「失敗しないような」方策に取り組んでいたりしますね。

絶対に成功する、が重要なのにはもう1つあって、成功すると思うが、とか、たぶん成功するけど、などのような楽観では、準備が徹底的なものにならなかったり、いざちょっとした失敗に直面した場合に、簡単に失望に繋がってしまいます。

よく成功するまで続けるから成功と言ったりするのは、この絶対という言葉にかかっていると思います。だから最初に決意することはとても重要なのでしょう。

この不安については引き続き考えてみたいと思っています。