とにかく何かを変えようとすると、それを変えまいとする人との間で摩擦、軋轢が生じます。

それを変えまいとするのは、いまそこがその人にとってのコンフォートゾーンだからですね。ただ、そういう場合でも目前に危機的な状況が迫っていて、先に選択の余地があまりなければ、変えることにさほど異論は出ないはずです。

難しいのは、選択の余地が沢山ある場合、つまり多くの人にとって変化させる必要性が感じられないときに変化を起こそうとすることです。

しかし、このときにタイトルには「戦い」と書きましたが、このときにこそ戦略が必要で、決して戦ってはいけない。30代のころは有り余るエネルギーを元にガムシャラにやってきましたが、40代はそれではダメというより続けられません。

そこで、たとえばすぐに北風と太陽の話が思い出されるわけですが、それをいま直面する課題解決のプロセスに落とし込むのがほんとうに難しい。

またそれ以上に、いままでの路線(北風から太陽へ)と反対方向に舵を切り換え、振る舞いを変えるのが難しいですね。まさに自らの中に抵抗勢力を見る思いです。

ただ、その自らの変わらざる真の正体を心静かに見据えることこそが、静かに自ら発熱する情熱に繋がって、その発生した熱量が伝播することで、まさに太陽がコートを脱がせるがごとく、人を変えていくのだと思います。

いま極力外出することを避けて、場所を借りて籠もっています。随分前にこのことは決意して、その場所を探して回っていたのですが、ようやく確保することができました。

幼虫がさなぎになって羽化を待つように。