今期は数字を追いかけると書きましたが、この目標年商の責任を負うのは経営者であって社員じゃありません。目標売上はこれだけだから社員一人あたりこれだけ稼いでくれ、と言って目標が達成できるのならばこれほど簡単なことはありませんからね(というかありえません)。

数字を決めたら、それを達成するために、誰が何をどのように動くのか微細な計画に落とし込むことが重要です。今朝は朝早くから中堅社員を集めて、各自の認識を再確認するところから始めました。いやはや、たった7人ですが、微妙なズレから正反対の意見まで、経営方針や計画を周知徹底することの大変さを改めて痛感しています。さて、1週間でどれだけまとまるでしょうか。

さらに、その計画をして全社員が喜び勇んで取り組めるようなものに表現していかねばなりません。これが非常に難しい。表現が難しいというのは、議論して語義をいくら定義できたとしても、それを聞く人に気持ちがある限り、同じ表現でも人は自分に都合よく受け止めてしまうものだからです(たいてい面倒なことはやらない方向で)。

十人十色といいますが、これ経営者を初めてよくわかったことですが10色じゃありません。1,000色も、いや10,000色はありますね。同じ人でも朝と夜じゃ気持ちが違いますし、話す場所によっても受け止め方が違います。

言葉を尽くすといいますが、確かに学者や評論家なら、自分の話したこと語ったことがすべてです、でよいでしょうが、実務家の場合、その言葉が実現されたかどうかが問題です。だからこそ、誰もが明確に判断できる数値化が重要なのだろうと理解しています。