予告どおりISSHIKI事業の制作スタッフを、社員と社外スタッフ同時に募集します。この人材採用のためにサービスWEBサイトをアップデートしました。
このアップデートは半年前には計画していたのですが、まったく手が回らず情報発信を支援すると言いながら医者の不養生、紺屋の白袴でした。ただしコンテンツのアップデートに留まっていて実績の更新はこれからです。代りにISSIKI通信を発行していますのでこちらをご参照ください。
今回のアップデートで「ABOUT US」を加えましたが、なぜISSHIKIなのか、どうして始めたのかについて、このブログでいくつか補足します。
ISSHIKIを始める2つのきっかけ
ISSHIKIは、出版制作物をデザイン(装丁、レイアウト)と制作(組版)一式受注するところから命名しました。
何度かお伝えしていますが、編プロのデジカルでなぜDTPをやっているのか?それは私がDTPも担当する企画編集者としてキャリアをスタートしたことに起因しています。この駆け出しのころ、当時の上司からたまたま自宅の近所にあった制作会社の社長さんを紹介して頂いて、そこで土日にDTPのアルバイトをしていました。
この会社では、当時1000ページ近くあるサーバーのマニュアルなどを海外版も含めて制作していましたが、土日誰もいない事務所でひとり作業していると、社長さんが帳簿整理などでふらりとやってきて、たまにお昼をごちそうになりながら会社経営のあれこれを私に教えるでもなく話をしてくれたのでした。
当時は独立するなど露程も考えていませんでしたが、印刷会社の管理職の椅子を蹴って独立されたという社長さんは、当時から社外スタッフを活用されていて、マンションの一室のような事務所で大企業相手に手堅く仕事をされており、ここで見聞きしたことがISSHIKIの基盤になっているのは間違いありません。
デジカルを創業後は、創業メンバーで昨年256を設立し当社の顧問となっている萩原弦一郎氏とエディトリアルデザイン、装丁デザインの技術を確立させました。萩原氏とは最初の会社の先輩後輩の関係で、長らく編集者と組版デザイナーの関係で仕事をしてきましたが、彼に「こういう風な誌面や表紙にしてくれない?」と一言伝えると、それだけで素晴らしいものが仕上がってきて、これを仕組として提供したら喜ぶ編集者がたくさんいるだろう、ということが発端です。
マルチプロダクト対応のデザイン制作サービスへ
また私自身、創業当初よりオンラインの少部数出版を実現したいと考えていて、編集者の現役時代から懇意にしていただいている印刷会社さんには単行本のオンデマンド印刷製本技術を提供して頂いています。また、電子書籍元年からは電子書籍制作と最近はプリント・オン・デマンドによる出版まで手がけるようになって、書籍のデジタルプリプレスから電子書籍の制作販売に関して、一貫したサービスを提供することができるようになりました。
これからのISSHIKIは、デザイン制作面に関しては、引き続き出版社向けに装丁・誌面デザインと組版をワンストップで提供し、書籍の製作に関しては単行本、電子書籍、プリント・オン・デマンドとマルチプロダクトに対応していきます。また私自身はこれらの技術をオンラインで全国に出版サービスとして展開したい考えです。
人材採用にあたって
ただISSHIKIも順風満帆とはいきませんでした。大量にあふれかえる業務を残業残業で乗り切ってましたが、時代がそれを許さないようになってくると、業務時間を圧縮されたスタッフが疲弊するといった事態に陥りました。
この2年ぐらいはISSHIKI2.0と称して業務構造の再構築に奔走し、ようやく業務の平準化の道筋がみえてきて、いま社内では、書籍制作の職務経験が少なく時短勤務のスタッフも案件を担当できるようになってきました。
今回人材募集を考えているのは、このISSHIKIで「編集者の方、編集知識のない方を問わず、書籍や冊子を作りたい方の『企画』を活かすために、ワンストップの制作体制で進行をサポートする高品質のサービスを提供します。」の部分をこれから将来にわたって担ってもらえる方です。
そういったことから、旧来のデザイナーやDTPオペレーターといった制作業務ベースでの採用から、今回は取り組む仕事に面白さを感じ、やる気ある人材を求めたいと考えています。グラフィックデザインの業務経験があればなお良いですが、その場合でもウェブデザインなど、他分野でも問題ないと考えています。