久しぶりに土曜日更新ネタです。

土曜日はカレーの日になっていて、数年前から家内は子供用と大人用と2つ作り分けてくれているのですが、最近その大人用カレーから次第に水気が減ってきているのが気になって、「今日はちょっと水を増やしてみてよ」とお願いしてみました。

普段からごちそうに近い食事を毎晩作ってくれますが、なぜかカレーやインスタントラーメンのような、自分の方が得意なカンタン料理は苦手とするようで、「わかった」と、素直にアドバイスを聞き入れてくれます。

で、できあがったカレーは、いつもと変わらない状態に。。。

「俺の考えるカレーってさ、もっととろみがあってご飯に絡むものだけどさ。やっぱ水少ないくない?(なんだよこれ)」

「えー、でもいつもよりも多くしたけどね(うるさいなもう)」

という会話を口火に、これってまるで離乳食じゃないか、でもきちんと分量はかってちょっと多めにした、いやいや前に食べた業務用のレトルト覚えているか、と、しばしカレー水分量論争の末、ある1つの結論に到達しました。

2つに作り分けているといっても、ルーを入れるときに具材を2つの鍋に分けるだけのことで、子供用を小さな鍋にとりわけ、大人用はそのまま大きな鍋で煮込んでいるので、最初から少量で作るよりも水を多めにしておかないと、ルーの箱に書かれた分量そのままでは大きな鍋は水分が足りなくなるのではないかということ(このあたり自分は適当派、家内はキッチリ派)。

で、ここで終わればハイハイごちそうさまでした!みたいなヒマネタでしょうけど、毎日頭がマネージメントで一杯な私としては、なんでこういうことになってしまうのかが気になって仕方ありません。

何しろお願いしたことが実現されないわけで、たかがカレーとはいえ、それすら満足に作ってもらえないなら、社長業なんてどうなのかってことを考えてしまうわけです。

「あのさ、水分を増やしてっていったら、水の量を増やせばいいって思ってない?」

「だから、いつもよりも少し水を増やしたよ」

「・・・俺は、おいしい(食感の)カレーを食べたいんだよね」

「・・・あー、あぁなるほど・・・。水を増やすのと美味しいカレーを作るのは繋がってなかった(笑)」

いま、このブログの大きな課題の一つがコミュニケーションについて考えることなんですが、その根っこのようなものが分かってきた気がしました。

言い方、伝え方の問題:

「美味しいカレーが食べたいから、食感をよくするために、いつもより水の量を増やして欲しい。」と、やって欲しいことをきちんと言葉を選んで伝える。

聞き方、受け止め方の問題:

「どうして水を増やして欲しいって言っているのかな。きっと単に100ml増やせばいいということじゃないはずね。」と相手が何を求めているのかをよく考える。

会社としては、制作会社からの脱皮を図るため、企画・営業力強化を目指しています。10月からは、新しい仲間も加わり総力あげてこの課題に取り組む計画ですが、いま社長としては、そのために社員にどういった行動をとってもらう必要があるのか、その一挙手一投足を指示するのではなく、何のためにそれをしてもらう必要があるのか、それをもっとわかりやすく誤解のないように伝えることがとても重要なようです。

社長の言っていることがこれほどにも社員に伝わらないのかってのは、毎日痛感させられています。自分の言葉を編集しないといけません。

ええ、これは単なる夕飯のカレーについての話です。社長としての評価はともかく、どこの誰よりも面倒な旦那さんってことで他所の奥さんたちに評価されているのはよく知っています(笑)