ここのところ新しい取り組みばかり書いていますが(まだもう1つ未発表の大きなものがありますけど)、当社は基本的には依頼をいただいて仕事をする受託開発、制作仕事が中心です。

先週末は大西くんに同行してウェブサイトリニューアルおよび新規事業サイトの構築案件の依頼先へご挨拶に行ってきました。リニューアルの要点はPDCAサイクルを回せるウェブサイトへの転換。話を聞いていると、これまで運用を担当していた制作会社では、何か確認作業があるたびに何千円、何万円と追加作業量を徴収した上に、アクセス解析ができないサイトの設計のまま放置していたそうで、旧態然としたいわゆるホームページのまま放置されていたようです。

いま、企業サイトのメディア化およびメディア運営については、これも一つの出版の枠組みと位置づけて取り組んでいこうと考えていますが、現実的にはそんな立派な企画を提案する以前に、大前提として効果測定できるウェブサイトになっていない、スピード感のない保守契約になっている、といったウェブサイト運営の基本的なサービスを改善提供することだけでも十分にお役に立てるのが現状なのだろうと再確認しました。

この点、今回担当の方が最先端のネット企業からレガシーな業務体制の企業に移ったプロのマーケターの方ということもあって、明確、的確に整理された目的および問題点、要望点があったからこそより具体的に気づいたのかもしれません。もし先方の担当者が技術も何もわからない状態だったら、混乱した案件に突入していたかもしれません。ある意味これほど仕事がやりやすい環境もそうないだろうなと(理解ある担当者に恵まれているという点で)、いつもよりパワーが出そうです。

当社としても、今後ウェブサイトの運営については、より満足頂けるサービス内容にしていこうと思いますが、この点サービス業のあるべき姿を追求するにあたって、ウェブサイト開発者は技術力の向上は言うまでもないことですが、いま何が求められているのかそれを理解できる「聴く耳」がないと生き残れないのだろうなと思います。