さて、新しいプロジェクトの営業が開始されて2週間、上手くいったり行かなかったりですが順調に進捗が遅れています。この原因は私の中では明白で、みんな「企画」を実現しようとするのではなく「計画」を実行しようと頑張っているためです。

それには、当社の本業が制作業務であるために、緻密な作業計画を立案・実行できるのかどうかが重要な課題となっていて、仕事を作るという観点をなかなか持ちにくい環境であることも影響していると思います。

ただ、今朝の朝礼で各チームの報告を聞いていて、当初決めた計画を愚直に実行しようとするがあまり、マーケットや顧客の気持ちが日々刻々と変化をしているのに、計画だけが金科玉条のごとく死守すべきものとされていることに気づいて、あぁこりゃマズイなと思いました。

客観的に考えてみれば、それはおかしいとわかるようなものですが、渦中にいるとそれが見えなくなるようです。逆に、これだけ頑張っているのにという思いが募れば募るほど空回り。

企画を仕事とする場合、そういった空回り(もしくは行き詰まり)を防ぐために、当初立案した計画は、希望的観測に基づく幻想でしかないぐらいの思いで、常に事態を客観視し続けることが大事なのだろうと思います。

今の状況がこうだから、今後の方針はこうだと臨機応変に切り替えていくこと。これは企画を実現することに限らず、営業で売上を獲得することにも言えることだと思います。

まずは、「自ら立案した計画を愚直に実行しよう」することを止めること。そして、毎日、自分は何を実現しようと思って仕事をしているのかを見直すこと。それが企画実現の第一歩のような気がしています。

この件、だから君たちダメなんだと、上から目線でいうのは簡単ですが、社長がそういった論評をしたところで一銭も儲かりませんので、儲かるようにするためには、私も彼らと目線を合わせて動いていこうと考えています。