@t2enonuさんの紹介で、デジカル あなた出版社として、お茶の水駅前の大手書籍流通会社に行ってきました。

とある出版プロジェクトがあって、企画提案してみましせんか?ご一緒にどうですか?というお話でした。取次に出向いてお話ができるなんて編プロとして大変光栄なことです。このところ大手印刷会社経由で版元を紹介とか、版元じゃないところから企画立案の依頼という仕事がたまにあります(なかなか成約しませんけど)。

それで実績作りとしても悪い話ではないし、面白そうだし、流通に直接チャレンジできるし、ということで願ってもない話です。が、如何せん支払サイトが長い。果てしなく長い(もちろん業界としては標準ですよ)。他の条件を考えても、ちょっと本の発刊だけ考えたらリスクが大きすぎて今すぐにおいそれと動けません。

いちおうスポンサーを獲得しやすそうな企画なのですが、このご時世そう簡単に事が運ぶかどうか。とにかく、この予算の部分をなんとかクリアしないとちょっと博打に近いです(この件については、もし興味がおありの編集者の方いらしたらプロジェクト組みませんか。雑誌立ち上げたとかのノウハウある人。新しい出版のチャンスだとは思います)。

で、とにかく話自体は非常に興味深いもので、当社にも多少なりとも興味をもって頂けたということと、何よりも収穫だったのはSEIHAムックのCVS流通について一気に実現の可能性が高まったということです。一昨日ぐらいまではどこかの版元と組んでとか考えていましたが、その必要性は全くなくなりました(あ、もちろん企画を買ってくれるなら別ですが)。

特に席上、出版社こそバーチャルじゃないの?という言葉は印象的で、そりゃ企画会社と流通会社が組んじゃったら、中抜きされるのはね。でも、今日の社内の企画会議の様子ではまだまだ企画力が足りません。圧倒的に足りない。もっともっと調べて頭を絞って欲しいです。

流通については昨年もインプレスコミュニケーションズの中島さんの計らいで、現地調査して大手流通会社の方とお話をする機会がありました。

2009年3月22日「現場に行く」

2009年3月23日「大きくて困難な仕事に取り組む」

あー、読み返してみると1年前の俺はバカなことを書いてますな。非常に恥ずかしい。

そこに何が足りないかって、資本力や技術力じゃないです。間違いなく情熱ですね。

いやいや、資金や技術を獲得することにトコトンこだわること自体が情熱なんだよ。> 1年前の俺様

とにかく今年は先行投資が嵩んでいて赤字先行なのですが、昨日の経営会議で決算に向け、来期のことを考えて社長は現場に「も」戻れということになりました。これまで赤字決算の経験がないので、私自身未知の領域ですが、百戦錬磨の先生によればここら辺で来期の対策を打っておこうという判断です。ただ私の新旧両事業、両面突破したいという思いを買って頂けたのか、先生自らそれならば、とさっそく来週末にも、全社員に会社の発展のためにありがたいお話をしてくださることになりました。

ということで、率直にいま資金が欲しいのですが、それは単にファイナンス対策ということではなく、もっと仕事が欲しいです。ここ数ヶ月新規プロジェクトに集中した分、現業部分の営業に手が回らなかったその部分を補いたい。

ブックデザインおよび制作は相変わらず好調ですがもっと生産できます。それからウェブ制作。ここ暫くSEIHAの将来を見据えて大西くんの協力で外部スタッフの陣容を固めているので、まだまだどんどん生産できます。最後に一番仕事を増やしたいのは編集仕事。企画提案に奔走していますが、実働余力が余っています。

資金調達は社長の仕事。すでに新宿区の産業振興課などからわざわざ提案もあって、銀行対策に穴はないですが、できれば借り入れではなく、資本を増やすように動きたい。

あと、河野さんと相談していて動かしたい企画案が1つ、それから電子出版に向けての活動もお声がけ頂いているものもたくさんあるのでこれも実行したいです。そういった意味では未来の出版およびウェブメディアの展開に興味ある企業担当者の方々ともっとお話をしたいですし、願わくば何か仕事をご一緒できれば幸いです。

今は新規営業同行や協業のお話などで日に2,3件の面談ですが、この枠を倍増させますので。社長はさらにハードワークです。