これからメディアを取り巻く仕事の環境は個人の時代ではないかと思ってます。
だからメディアに関係した仕事に関係するならば、それはたとえいち制作者だとしても、みな独立心がないと上手くいかないと思います。

そして、単にフリーランスだったらいいのかといえばそれも違って、社員であっても必要なことで、もちろん孤立した個人のことじゃなく自立した個人だというのは当然のこととして、これからは、その上で広く(中国語的にいえば全球的に)関係性を作れて初めて成立するものだと考えています。

これまで3ヶ月ぐらい現場に降りて営業同行したり、じっと社内を観察してたけど、すぐに弱音を吐いて周りに甘えたり、簡単なミスがなくならなかったり、納期を遅れているのに連絡がなかったり、そういったことをしておいて、謝罪して簡単に済まそうとする人が結構いることに気づきました。そういう人は当然自立していないわけで、そのうち信用を失って孤立するのは明白ですね。

それで、自分はそういうことはしたくない人だから、他の人もきっとそういう考えだろうと思っていたけど、そうじゃないんですよね。そういった人間の弱さみたいなところに鈍感だったことに今更ながら気づきました。

そんな個人の時代に社員を雇用して会社を経営することってどういうことなのかって考えていて、一時はものすごくアホなことをしているのではないかと思うときもあったわけですが、いやいや結局のところ人間心理の問題なんだから、会社だろうがNPOだろうがフリーランスのネットワークだろうが、やるべき経営は同じだなと今は思っています。

少なくとも事業会社の場合、収益を上げる事業にどれだけ社員や社外関係者の熱意を集中させられるのかにかかっているわけで、そのハブとして経営者がやらないといけないことは、そういったことを考え続け、ひたすら実行に移すことだろうなと感じています。

すでに取締役会議で方向性はまとめていますが、この機会に今後集中すべきことをより深く考えて、夏以降の大展開に備えたいと思います。