このブログを読んでくださっている方々には、SEIHAプロジェクトの攻城団開発でいろんなことが起こっていることを、まるで大河ドラマのようだと評してくださる方もいらっしゃいます。読んでて面白いと言って貰えることは元編集者として大変光栄です。河野さんもツイッターでつぶやいたりやブログを書いたりしているので、いわばスピンオフ作品も皆様には楽しんでいただけたかと思います(笑)しかし、大河ドラマは年末には最終回を迎えます。この大河ドラマも年内できちんと最終回を迎えたいと思います。年明けにシーズン2が始まったりしません。
もともと終わりのない開発、一生使って貰えるサービスということで、構想全部を初回リリース時に実現するのはそもそも不可能なことで、その点は見極めていたのですが、バグの改修や使い勝手の向上などの部分でのノウハウが当社になかったために時間をとられてしまいました。この間、スタッフ挫折や軋轢など、ブログには書ききれないそれこそ小さくて青臭いドラマが昼夜を分かたず展開していました。SEIHAが成功したプロジェクトとして何年も続いたら、このときの一コマ一コマが全て感動の物語へと転換することでしょう。まぁ、こういうのは学生の頃までに課外活動などでしっかりと経験しておいて欲しいですけどね。
ということで、丸一年かけたSEIHAプロジェクトの「攻城団」の開発は年内で一旦終了してβ版の限定公開、年初には一般公開、その後次のSEIHA企画へと駒を進めることにして、来年はまた来年の新しい大河ドラマを始めたいと思いますが、このように1つのプロジェクトを遂行して反応をいただけるということについては、それがひとえに小さいながらも会社としてのある程度の規模を保っているからに他ならないと考えています。何をどういったところで人は見た目と勢いが9割だと私は思います。
例えが極端ですが、最近の中国の発言権が強いのも、孫社長のつぶやきが影響力が大きいのも、全部規模の問題だと思います。会社もある程度の規模の売上を作っているから、取引先が口座を開いてくれるし、銀行もお金を貸してくれるのであって、謳っている理念が素晴らしいから運転資金が確保できたり、大きな商売ができるわけではありません。
それもこれも当社の場合は、出版事業部の企画編集とデザインの2つのサービスで年間300件ほどの仕事を回しているから達成できていること。その中には、200万部いったもしドラのような案件のデザインから、外部的には無名でも小冊子を直販して増刷完売した案件など様々な仕事に真正面から向き合って一つ一つ信頼を構築しようと努力している結果だと私は考えています。則ち、社員一人ひとりがきちんとやるべきことをやることでしか、会社というのは成り立ちません。そして社員を一つの方向に勢いを付けて動かすことのなんと困難なことかと。
それでも、そういったビジネスの厳しい現実を見定めながらも、今後もきちんと売上が確保できる体制に積み上げていきます。SEIHAプロジェクトに関してもこの売上の確保が最短の課題です。いろいろな方とお話をしていても、やはり強烈にビジネスを意識してそこに注力しているところだけが上手く成功していると思います。
そうやって売上が作れて初めてその先にマネジメント、生産性が課題となってきます。かの中国も稼ぎは大きいですが、人口の頭割りでいくとアメリカや日本に遠く及びません。それと同じことで会社としても一人あたりの生産性ということは最終的には避けて通れない問題です。いくら売上規模を誇っても社員の給料が低かったら何の意味もありません。
しかし、最初は規模、売上。マネジメントよりビジネス。これをさらに積み上げて影響力ある会社に育てたいと思います。
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