事務所を縮小移転するという判断にしましたが、実際には先週の週末、心労でくたばっていたころは、もっと最悪のシナリオも想定していました。本当の「都落ち」。福岡の実家に戻ることも真剣に家内と話をしてました。もうだめかもわからんね。と。
ブログではあえて書いてきませんでしたが、原発事故のことでは、うちにはまだ幼児もいるのでかなり心配と言われ続け、実際に近所の奥さんたちが次々と子連れで田舎に疎開して(今は帰ってきてますけど)、そういった状況も周囲にあって、もはやこれで行き詰まったら公私ともに万事休すだなぁと。もういっそのことすっぱりと九州に戻って、もう一度出直しかなぁ、などとも思っていました。もっとも、信頼できる人たちには、「それはありえない」、「何を馬鹿なことを言っているんだ」、と言われてすぐに翻意しましたが。
ところで、実際の今回の都落ち、つまり事務所移転のほうは、大家さんにも退去通知をして物件探しも始めました。このビルの大家さんは本当にいい方で、保証金や退去通知期間の条件などもあり得ないぐらい好条件でした。さらに今回も事情を汲んでくれて若干短縮までしてくれて、本当にここを去るのは惜しいです。
次の物件探しですが、やっぱりこう言うときには、どれだけその道のプロを知っているかということが圧倒的な差になるなと改めて実感しています。それに今までいろいろと地場で懇意にしてきた甲斐があったといいますか、一声かけたらあっという間に複数のプロから物件が集まりました。また、タフネゴシエーターの知人の不動産会社の社長に相談したら、こちらは手弁当でやってくれるということで、恐らく移転は短期間にスムーズに進むだろうと思います。
それで今日はさっそくいくつか紹介されたところを外から見てきました。が、やっぱり堪えますね・・・。先生からも「都落ち」は堪えるから気を落とさないようにと言われてましたけど、実際に今まで大通り沿いだったのに、たった一つ路地に入っただけで、うむむ。という感じです。
創業した当初はそうだったじゃないかと自ら鼓舞しても、やっぱり10年近い年月は慢心を生んできたようですね。もうちょっと条件が良いところはないかと、つい上を見てしまう自分がいました。しかし、みんなもこれからそれぞれ新天地で頑張って貰うわけで、何を甘えたことを言っているんだと思い直しました。今回は、然るべき場所にしっかり引き下げて、徹底的にやり直そうと思います。いや、そうじゃないと本当に危険だと感じています。
昨日も新しい(というのは業態として)仕事の話で商談に行きました。そこでも耳にしたのは恐ろしいほどの業界縮小の見通し。が、こういった情報に早期に到達できたことを今は感謝しています。また、一方で次なる展望は見え、それに向けて状況としては厳しいけど今から準備しておきましょうということで一致したので、そのプロジェクトには参画することにしました(この件は、いずれブログに書いていきます)。やっぱり今は無理をして拡大することは、絶対にそれが死活問題(それもヤバイほうにね)に繫がると感じています。
そもそも今回も事業が破綻した結果の移転ではないので、もうこれ以上は過度に落ち込むことは止めようと思います。そういう意味では、先日も得事則失と書きましたが、これは本当にそうなっているんだなと思いましたね。また、こういうシナリオになるとは、全く想定していなかったですが、今回の新しい依頼や事務所の移転のことも含めて、年初に決意していた「原点回帰」が実現されようとしていることに、お前はもっと頑張れと言われているように感じています。
引き続き着実に頑張りたいと思います。仕事は山積みなので。
桑原知之
よく決断されましたね。
でも、大丈夫ですよ。
香月さんをはじめ皆さんには、力がある。
未来に、必要とされるだけの力がある。
なんならうちの近くに引っ越ししてくるのもいい。
苦しいときはお互いさま。力合わせてやっていこうや。
応援していますよ。
katsuki
暖かいお言葉本当にありがとうございます。
これからというときに出鼻をくじくようなお話で恐縮ですが、企画のほうはキッチリ良いものに仕上げていきます。