先のエントリーで「攻城団」の今後についてまとめましたが、この「攻城団」を包括するコンセプトとしてのSEIHAプロジェクトについて、今後の展開についてまとめておきます。

その前に。

このブログも数ヶ月にわたって撤退、敗戦処理の反省モードで全般的に沈滞ムードに溢れているのですが、これは未来についての話なので、ちょこっとですが、楽しく書いていきたいと思います。

では。

ここ数ヶ月のエントリーで書いたとおり、今回の「攻城団」開発を通じて、金銭的には大損失を計上しているわけですが、私自身の経営者としての経験値や、玉造くんのデザイナーとしての幅や経験値、リサーチやデータメンテナーとして抜群の力を発揮してくれている石川くん、そしてディレクターとしての徳永くんの参加や、さらには開発内容についてのリサーチで協力していただいたエンジニアの方々との出会い、まだソーシャルメディア上で活躍している方々との交流などなど、いわばプライスレスなコトやモノを私はこの1年で獲得することができました。負け惜しみでもなんでも、人からどう思われてもいいですが、私個人は、これは本当にすごいことだなぁと思っています。

ずばり来期(というのは来月)からのデジカルでは、これらにしっかりとプライスをつけて売っていくのが私の大きな役目の一つだなと、そのように考えています。

いま私は社長として、上記で紹介した徳永くん、玉造くん、石川くんには誇れるような立派な報酬を用意できていません。かくいう社長の私自身が贅沢を一切排除して、出直しだーなどと言っている具合なので無い袖は振れぬというのが実情ですが、私としては、それでもこのSEIHAやデジカルのコンセプトに多少なりとも共鳴してくれて、現在もついてきてくれている以上は、私自身が儲けることは言うまでもなく、彼らにも十分に潤ってもらいたいと強く願っています。

別にバブルよもう一度というわけではないですが、やっぱりちゃんと所帯をもてて、かつ(ここ大事)夢溢れて人に誇れる仕事に邁進できるように、そういう生活環境を用意していきたいじゃないですか。またまた甘いことを言っているのかもしれないけど、社長やっている以上は、そこでやってこそ本当に立派な経営者でしょう。私自身はそこまで目指したい。

そういったことで、彼らとSEIHAの今後の計画について会議をするときに、一番最初に話をしたことは、「君たち将来どうしたい?」ということでした。そして、身も蓋もない話だけど、「楽しい(楽じゃないよ)仕事をして儲けたいよね。」ということはまずは全員一致したわけです。ま、ここまでは当たり前ですかね。

それで今回はさらにそこから踏み込んで話を聞いていって、楽しい仕事って何だということなんです。それって単に自分の好きなことをすること?違うよね。だったら何?ということで、それは、自分の得意なことでしっかりと仲間や世の人々に貢献できることじゃないの?というところに落とし込みました。そして、「で、みんなそれぞれ何ができる?」と。

その結果、まずは、君はこのポジションで、君はここで、という具合にそれぞれ持ち場を改めて決めました。ここから集中。成果出していこう儲けようと。

5年後はわからないけど、この方向性で頑張っていったら1年後はこうなって、2年後にはこうなっていたよね(こういう仕事をしていたいよね)というような、そういうイメージをみんなには頭に描いてもらったつもりです。

また、ここは強調しておきたいけど、これから日本はますます貧しくなるけど、それに当社が、ひいては社員個人が同調する必要はまったくないわけですよ。だから、私はこれから楽しい仕事をしていってしっかりと儲けていきたいと思うし、諸君はどう? そこから会議を再開しました。

何が楽しいかという点ですが、SEIHAって面白い?かってことなんですけど、これは、あれだけ苦労しててもやっぱり開発を続けたいと思わせる魅力がこのウェブサイトのコンセプトにはあると思っています。河野さんは本当にスゴイですよ。本当に数年先のビジョンを見ていると私は思います。

しかし、私はそれをここでこれ以上力説するのは止めようと思ってます。なぜなら、今このSEIHAというプロジェクトにはそのままで買って頂ける信用がありません。だから、ブログでコンセプトを伝えることは大事だとは思うけど、実際にやるべきなんだろうけど、それ以前に、プロジェクトを実行しようという私個人がそもそも信用に足るのかどうかという点からちゃんと結果を出していくしかないと思っています。

もっともこの1年にしても間違った努力をしてきたつもりは毛頭ないので、嘘偽りなく努力した結果としての失敗はあるけれども、だからこそ、それをステップにして次は成功させる自信は生まれました。それを信用に結びつけるところへ持っていきます。ということで、まずは一人の人間として香月個人を信用してこの話を聞いて欲しいというレベルからSEIHAについては営業スタートします。そう考えたら、最初から相手にされなくてもへこたれないですしね。

おっと、楽しく書こうと思ったら昔のように勢いで書き始めてしまうので(ここは改善点)、ちょっと話を戻して、具体的にどうしていくのかですが。これから地道にご挨拶回りをしていきます。まずは攻城団の開発でお世話になった方々、期待をしていただいた方々に、私個人がそれぞれ手紙を出していこうと考えています。これは8月いっぱいぐらいまでかけてやっていきます。

同時にすでに動き始めていますが、新しく提案営業をしていきます。この2ヶ月ぐらい沈黙していたSEIHAですが、実は水面下で徳永くんが地道に企画書を作っていました。元来お祭り好きな性格なんだろうけど、特にこの1ヶ月は黙々と自分で目標を設定してそれをクリアして、約束通りの企画書の束を用意してくれました。さっきそれを玉造くんがブラッシュアップしていたので、まずは第1号提案から、実現可能なSEIHAから提案して実現していきます。

実は、いま課長さん世代に向けて「わくわく元気な職場を作っていこう」というような本を作っているんですけど、何度も原稿読み直してます。素晴らしい大先輩経営者に自分の読みたい本を書いてもらってるという、よくよく考えるとすごい贅沢で楽しい仕事をさせていただいているのですが、SEIHAもこれから、わくわく元気なチーム運営をしていって、しっかりと収穫の秋を楽しめるようにやっていこうと思います。