この1ヶ月だけでもいろいろな方とお話をする機会を得て、なるほど自分がこれまで考えていたことは、そう外れてはいなかったなと思いました(と、同時に多くの人がすでに同じコトを考えているだろうなと)。

一時期、一気にたくさんのサービスがスタートして「やばい」と思ったのですが、見るとどこも電子書籍を「作る」ことに主眼が置かれていて、それが「売れる」ことにあまり意識が行ってないように感じました。

デジカルとしては、これまでも「売れる本作りをトータルにサポートする」をモットーに業務を進めてきたのですが、私個人としても、作ること、で喜びを感じ満足する人ではなく、電子書籍を売ることで、きちんとした収益の一部(これだけで食べていくと考えるの現実的ではない)として考えられる人の本を作って売っていきたいなと考えています。

誰でも出版が手軽にできるというのは多くの人にとっての夢なのかもしれませんが、それで売れなくてもいいということで本を大量に作っていくのだとしたら、そこに何か生産的なものが生まれるのかと甚だ疑問です。

また、例えが適確ではないかもしれませんが、ベンチャービジネスとして始めるとしても、ラーメン屋で脱サラしようと思って開店資金が尽きたら即閉店みたいなことはしたくないと考えています。さらに、出版が文化だとしても、それを継続するためにも、やっぱり最低限の収益を確保すること、売れることは大事です。

改めて電子書籍が「売れる」電子出版サービス、32booksを目指したいと思います。

このときに、とても重要なことに気づきました。それは、このサービスにはECサイトとして多分にきめ細やかなユーザーへの対応が必要であること、つまり日頃から魅力的な棚を作っている書店員や、きちんと本を配本してくれる流通、営業担当者の部分の仕事をきちんと業務として整えておく必要があるということです。

その意味で言うと、私個人がそういった仕事にとても興味を持てない、とても苦手な仕事だということが、今日まで一人でこのサイトの立ち上げを目指していて行き詰まっている大きな要因であることに気づきました。人間、やはり好きなことでないと一生懸命にはなれないものです。売れる電子書店を運営してみたいというような人に出会いたいと願っています。

それともう一つ、このプロジェクトに欠かせない人材としてエンジニアの存在があります。このプロジェクトにはプランナーとして河野さん、編集者としては、榎本さん、それに外部でもシゴタノ!の大橋さんなど、プロジェクトを検証してもらうのにとても強力なブレーンが揃っていて、詳細な企画も詰まってきているのですが、肝心の現物を作る実行部隊がありません。

社内ではSEIHAプロジェクトの立ち上げで、これ以上新規のプロジェクトを立ち上げる余裕がありません。昨日もVCの方とお話をして、お世辞にしても(先方の都合であるとしても)今すぐやるべきですと言われましたが、肝心の人材が揃っていないので動かしようがないというのが実情です。

このところ毎日のように、投資関係の問い合わせの電話がかかってくるのですが(今日もありましたが)、現在こういうところで課題を抱えていて進んでおりません。予めお知らせしておきます。