自分のことです。

リーダーシップやらマネジメントやら、私自身もよく分からない言葉が跋扈していますが、要するに部下の生活を幸せにできない、するつもりがない人間は部下を持ってはいけない、単にそういうことです。

年功序列の結果で部下がいる人、ちょっとしたタイミングやカネにモノを言わせて持ってしまった人、もしも不断の努力なしに今の立場が保たれているならば、早く自分自身をリストラして、しかるべき立場に転じるべきです。今がチャンスだと思います。

すでにパラダイムシフトは起こっていて、本質に気付かない、もしくは気付かないふりをしていると、これから日本全体がガラガラポンになったとき足場を失いかねないので注意をしたほうが良いと思います。

私自身、昨年は、たくさんの部下を持つ資格がないと自ら気付いて、何人かの社員には本当に申し訳ないことをしましたし、自分自身の至らなさに肩を落とすばかりでした。

ただ、そのとき自分は運が良いなと思ったのは、同時期に天啓を得るような巡り合わせで園山さんにお会いできて話をお聞きすることができ、本書の編集を担当させて頂いたということです。

これからの課長の仕事 社員が「わくわく元気」になる農耕型企業風土
これからの課長の仕事 社員が「わくわく元気」になる農耕型企業風土 園山征夫 ネットスクール 2011-09-01
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ちょっと前の転職時の笑い話として「あなたは何ができますか?」「私は部長ができます」という話がありました。

それは、これからは実はすごいことを表していることになるんだろうなと思います。今の時代しっかりと課長をやり遂げるのすら至難の技だと思います。

今、部下がひとりでもいるならば、ぜひ本書を読んで頂きたいと思います。編集を任せて頂きましたが、私は園山さんのお話を聞いていて、簡単な技術論や分かりやすいタイトルの要するに「売れる」本に落とし込みたくないと思いました。イコール読み手を選ぶ本にしたいと思いました。

本書は、部下を持って苦労した人にしか分からない話だと思います。しかし、ちょっとでも苦労した人ならば、「そうかあのときはこうすればよかったのか」とか「あの選択は正しかったんだ」「よし、こんどはこうしよう」と腹に落ちて勇気の持てる言葉が溢れています。

課長すらやれない人間が社長にはなれるはずがないじゃないですか。自分も今は自分を課長程度の技量と人間力だと思って修養中です。もちろん、いずれ社長になってやろうと思って。