まもなく電子書籍の第2弾5冊がリリースされます。追いかけて第3弾も6冊リリースです。電子出版については、いわばデジカル創業の魂の部分ですから、今後も本気で続けていきます。

●今儲からないから、今やる価値がある

電子書籍関連のネット記事も横目で眺めていますが、皆さん電子出版をやらない理由を一生懸命考えているように感じます。でも、儲からないから、整ってないから、だからやらないという考えの人が多い方が、私のような新規参入者にとっては好都合です。特にどう作ってどう流せば儲かるかを皆さん考えているようですが、私の考えは逆で、この新しい(でも未熟な)出版のシステムをどうやったら多くの人に役立てられるか、多くの読者に楽しんでもらえるのか、そういった視点から今は考えています。

儲かる儲からないでいえば、はっきりいって今は儲からないのではないでしょうか。しかし、いつの時代もサービスが先、利益は後です。どういう理念で取り組んでいるのかが最終的には問われるであろうと考えてるので、いまは「お客さん」は誰で「何をどうやればお客さんに貢献できるのか」ということをひたすら考え実践していけばよいと考えています。

●サービス提供として

その実践ですが、1つは「本は人」ということで、執筆者に向けたサービスを提供したいと考えています。これも2つの視点から「売れる本」にしたい方には、売れるパッケージにするお手伝いをしたいと思います。校正などの編集作業や本の顔となる表紙や販促についてサービスを提供していきます。もう1つは「読まれる本」を作りたいという方、これは始めて出版したいという方々も含まれると思いますが、自分の考えをどうやって整理して伝えていけばよいのか、そのあたりのお手伝いをしたいと思います。

電子出版は多くの人が出版にカジュアルに挑戦できる機会を提供してくれるものだと考えており、多くの方々の出版のお手伝いができればと考えています。これは編集者であれば、誰もができることだとは思いますが、当社は、編集者、デザイナー、ウェブディレクター、バックオフィスのそれぞれのプロで構成したチームを持っております。上記のような「読まれる本」「売れる本」作りで、一貫したサービスを実現する仕組みと実績を持っている会社は、まだまだ少ないと思います。

いま5件ほど企画の相談を平行して受けていて、2件ほど独自の企画を温めてますが、当面は私が個別に相談に乗って取り組んでいきたいと思います。どういった要望があるのかこの目で見て考え、それぞれ応えていきたいと思います。

 そして「電子」だけでなく「紙」の本を作る技術も、現時点で業界でも高い技術力を保持していると自負していますので、この点でも幅広く要望にお応えできると考えています。

●経営者のための本を作る出版社に

個別の企画を検討するのと同時に、出版社としての柱を立てていこうと考えていますが、テーマは経営者(経営層)とすることにしました。自分が長く情熱を保持できるテーマがそれだからです。これから改めて「編集者」として全国の経営者の皆さんにアプローチしていく考えです。