9連休にすることにしました。7日以上のまとまった休みを取るのは何年ぶりかと思います。十分に英気を養うことにします。

ところで「英気」って何だろう?

なんとなくわかったつもりでいたけど正確には分からない言葉。恥ずかしながら初めて辞書引きました。英気とは、「すぐれた才気」と新明解。

才気って何?(笑)才気とは「すぐれた頭の働き」。だから、英気を養うとは、優れた頭の働き「能力が十分発揮できるように、事に備えて休養を取る」ということです。なるほど。

事に備えるという表現が今の自分にピッタリきます。ほんとうに新明解はただの辞書じゃないですね。この辞書を使うのは編集者としてこだわりの一つでした。「恋愛」などを引くととても味わい深い解説が楽しめます。

そういえば紙の辞書をわざわざ開いて引くのも久しぶり。ゆっくりと作業をすることが無くなっていることに気がつきました。

気がついて、今回は連休にしようと決めた理由がわかった気がします。あ、疲れてるんだなぁと。

実は昨日、社長としてこれだけは絶対に曲げられない間違えないと自負していたことで初めてミスしました。

薄々、最近は今までと同じようには行かないなぁとは実感していましたが、自分の記憶力や集中力の高さについて多少の自信をもっていて、まだ老眼にもなってないし、まだやれるぞまだやるぞ、と思っていた矢先だったので、間違いを指摘されてから1日ショックから立ち直れませんでした。

昨年、重大な決断を下してちょど1年になります。ついつい報道につられて震災起点で考えてしまいますが、自分にとってはより重大な事件は昨年4月のこと。それからひたすら突っ走ってきましたが、さすがに疲労が蓄積したのだろうと思います。

加えてホッと力が抜けた状態になっているのは、年初からの新実績の集大成として、同じく昨日、電子書籍についてまとまった発表ができたということも関係しています。出版数もそうですが、実際に売れている本を送り出すことができて一定の評価を頂くことができ、夏に向けて電書の市場を創るための次なる展開もほぼ見えました。

今週、その先々の展望についての打ち合わせの帰り街でバッタリご恩のある人に出会いました。すぐに近くのドトールに入ってしばらく近況を報告させて頂きましたが、最後に「香月さんのところはデジタルファーストで行くと決めたからそこを突き進まないとな」と、暖かい励ましの言葉を頂きました。そうです。煮詰まってきたらいつも原点回帰。

そういったことで、疲労の蓄積はありますが、気力が萎えた訳ではありません。

GW明けからは、先日公開したweb-honをステップに、メディア事業部での事業収益化に取り組むことにしています。とにかく「得事則失」。何もかもはできません。今は、スマホとメディアをキーワードにして、そこに関連した仕事を作るためだけに集中しています。今日もギリギリまで粘って部下を集合させて、GW明けの展開についてブレストをしました。

そのブレストでも、今まではこれで行こう!だったところを、今回からは、これでどうだろうか、これで大丈夫かな、こうやってみたらどうかな、それはどういうことかな、と確認に次ぐ確認、そして、最後はなんとか一つよろしくお願いしますと締めくくりました。自分の限界を知ったことで、皆に協力してもらわないとやっていけないという危機感が強くなってきて、多少丸くなってきたのかもしれません(笑)

この連休、十分に英気を養って次に備えたいと思います。

ところで、英気に似た言葉で「鋭気」があります。こちらは鋭気を蓄えるという表現も。「鋭気」ってわかります?(笑)