タイミング良く先ほど無罪判決とのニュース。

雑巾がけ: 小沢一郎という試練 (新潮新書)
石川 知裕
新潮社
2012-04-17

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雑巾がけ: 小沢一郎という試練 (新潮新書)

石川代議士の事件のことは一切書いてありません。政局の話も事件の話も一切書いてありません。小沢事務所での修行の日々を微細に書いてあるだけですが、普段見られないことなので、とても興味深く大変面白いです。もともと事件自体もニュースを真剣にみていなかったし、よく分からない事件なので論評しようもないのですが、読後なんだかスッキリとわかりました。

また人間としての小沢さんのことも本当によくわかりましたし、輪郭がみえたという意味では、なるほどマスコミが小沢さんを政局のキーマンに仕立てようとするのは、そういうことかと理解できたように思います。

これを読んで、やっぱり代議士なんてこの程度だってバカにする人もいるんじゃないかと思いましたが、それでも私自身は、人の元に足を運んで、汗流して頭を下げることができる人がいるからこそ、今の日本もなんとか回っているんだと思いたいです。テレビのクイズ番組でも、学校テスト問題ができないタレントを笑うようなものがどんどん増えてきて(反吐がでますけど)、何事も頭が良い悪いかしか評価基準がないような時代に「雑巾がけ」。しかも挙げ句の果てに逮捕までされて。

私自身は最近は、頭が良い人ほど疑ってかかっています。ツイッターでも頭の良い人の発言には注目が集まりますが、私自身はどこか距離をおいて読まないとなぁと感じます。実際にその人が言っていることに耳を傾けるべきかどうかは、その人の行動をしっかりと見なければなと。

内容として若手に向けたアドバイスも若干ありますが、それでもまだまだ修行中の身というところにも共感しました。政策以前に、この石川代議士のことは今後も見守ってみて、応援してみたいなと感じています。