採用関連の話です。昨日の今日ですが、人材採用の準備でさっそく複数の媒体社と面談しました。

大きな媒体を使うのは数年ぶりです。

いろいろ相談に乗ってくださいと、ゼロベースで各社に話をして、話を聞いていますが、いきなり耳を疑うことを聞きました。現在の人材採用業界の活況ぶりは、そのベテラン担当者の25年のキャリアでも、ほとんど初めてのことに近いほどの盛り上がりだとか。

不況だから企業の募集が少ないのかと思いきや、その反対に各社、もの凄い勢いで採用募集を出しているとのことでした。あぁ、自分の目は節穴かと思いました。

しかし、よくよく聞いてみると、従来の好況期とは様相がまったく異なることがわかりました。実態を聞くほどに、それは確かに厳しいと思いました。いや、厳しいというよりは、本来であれば当然のことだろうと。すでに人材採用の状況は完全にグローバル化していました。

たとえば、従来であれば「70万かけたから、じゃあ2人ぐらい採用しておくか」とかいったことが無くなったそうです。

採用レベルに到達しなければ、いくら応募がたくさんあっても、掲載料を無駄にすることになったとしても、採用しないと。つまり本当に優秀な人材を獲得するために、採用の設計に失敗したことを認め、再度再設計して採用に取り組んでいるようです。真っ当なことだと思います。

一方で、いわゆる日本人らしく、決断のできない残念な会社の話も聞きました。たくさん応募がある時代、もうちょっと待てばと欲が出るんでしょうね。よく分かります。

応募者にとって厳しい現実は、書類選考が従来以上に厳しいということで、残る人はずっと残ってしまうようです。それは採用側がどう考えるかを想像してみれば容易にわかることではありますが。

しかし、選ぶのは企業側だけではありません。真の選択権は、優秀な応募者の方にあるのです。

そのように考えると、不況時で応募者をたくさん見込めるということは何らメリットではなく、設計を失敗すれば採用コストがバカにならないほどに膨らみ(媒体使用料など高がが知れてます。時間のロスが一番のコスト高)、特に担当者の精神的疲労度は換算することが不可能な分、完全にカネをドブに捨てるリスクが増えるということだと思います。

この採用活動、他社との激烈な人材獲得競争に勝つことを強く意識して、募集者を絞り込んで一気に狙い通りの人材との縁を紡ぐように動きたいと思います。

採用についてFacebookで書き込んだら、園山さんからメッセージをいただきました。ぜひ、その人材を育てるようにと。もちろんそのつもりです。その話も念頭に、媒体社の薦めもあって、当初契約社員という考えでいたのですが、正社員募集でいくことにしました。

明日もまた数社面談して、そこで方針を決めてしまいます。

ちなみに、今回は、一切ソーシャルメディアを使わないことにしました。