ノマドワーカーという生き方立花 岳志

東洋経済新報社

2012-06-01

売り上げランキング : 77

Amazonで詳しく見る

ノマドワーカーという生き方

本書は、ノマドワーカーを目指さない人こそ読むべきだと思いました。

特に同世代、いわゆるミドルエイジクライシスに直面している人には、大きな福音になるのではないでしょうか。前向き思考ではなく前向き行動(習慣)が大事ということを、立花さんの本から学ばせて貰いました。

さて、書評は恐らく沢山の方が書いていらっしゃるので、私は立花さんとの出会いについて少しだけ書いてみたいと思います。

昨年あるブログ記事を読みました。

それはご家族のバブルの負債を清算したことを淡々と綴った記事で、誰かのツイートのリンクを辿って読んだのだと思います。へぇ〜面白いブログだなと思って読んでると、最後の写真の色合いが自分の学生時代のころとそっくり。よくよくプロフィールをみてみると同じ42歳ということで親近感をもって深く記憶に残っていました。

それからしばらくして、確か去年のいま頃だったと思いますが、電子書籍の企画を準備しているときに、No second Lifeの立花さんをご紹介していただきました。著名なブロガーさんだとはお聞きしていましたが、それが例の読んだバブルのブログ記事と最初直結しなかったのですね。紹介してもらったブログを読んでいると、あれ?この人は!ということで、ぜひお会いしたいと仲介してくださった方にすぐ返事を差し上げました。

打ち合わせで最初にお会いしたときに、すでに本の企画を準備されているということ、それにも関わらず今回の電子書籍の取り組みについても真剣にお話を聞いて頂き執筆頂けました。それが、本書にも何度も登場している「西麻布バブルダイエット」です。

お会いしたときに、ブログ記事を読んだ感想と、これからますますお金のことで困る人が増えるだろうということ、そういう時代に立花さんの経験談が役立ち、そして勇気づけてくれるであろうということをお話しさせていただきました。

しかし、単に借金返済といった話に留まらず、返済作業そのものが自らの生き方自体を見つめ直す作業であり、結果的にご自身の大幅なダイエットにも繋がったということで、そこで立花さんのビフォーアフターの写真を見せて頂いた瞬間に、ぜひこの方に最初の電子書籍書いて頂きたいと思いました。

単に借りた金返すといった粗い物言いで片付けず、そのような状態に陥ってしまった反省と、その流れを作った生活そのものを見直すところから根本的な改善を実現し、結果的に人生そのものを変えることに成功できたということでした。

ノマドワーカーの本の話に戻りますが、本書を読んでいて、最初に立花さんにお会いしたときの自分の印象は、やはり正しかったんだなと思いました。風貌も近いですが、お話をしているうちに、ものすごく安定感のある方だな、まるで禅宗の修行僧のようだなと思ったのですが、今回改めて立花さんの日々の生活を読んだときに、禅寺で教えて貰った「調身、調息、調心」がほぼ完全に実生活で実現できているんだなと思いました。

単にやってやるぞ、という前向きな気持ちだけでなく、これをやる、これをやめる、といった前向きな行動、それも日々繰り返して充足感を味わうことを大切に積み上げることが、何よりも大事であることを立花さんの本は教えてくれているように思います。

ぜひ皆さん立花さんの新刊「ノマドワーカーという生き方」を読んでみてください。そして「西麻布バブルダイエット」を、ノマドワーカー本の序章としてぜひ併せてご購読頂ければ幸いです。

改めて、まだ弊社の電子書籍企画が影も形もない段階で、まるで荒唐無稽な話に真摯に応対してくれた立花さんに感謝しています。