参謀本部を発明したのはドイツ人ですが、そのドイツの将軍が、参謀教育について語った言葉を最近知って、長年モヤモヤしていたことがようやく腹に落ちました。
「参謀教育とは、天才を作ることではない。能率と常識とを発揮できる通常人員を育成することにある。」
これからの時代に相応しいスタッフとラインをどうやって作るのか、どういう人材が参謀として相応しいのか、前線指揮官は誰が適任なのか、すっきりと理解できました。
これまで自分の頭にあった参謀のイメージそのものが全く間違っていました。数多くの旧陸軍史を読んでいて、辻政信参謀がとんでもない人物と知っていながら、自らはそれを優秀な参謀像と結像させ、そういった人材を得ようとしていました。まったくもって目が曇っていました。そしてトップとしての姿勢が間違っていました。
現在秘書を複数組織して仕事を進めていますが、これをそのまま参謀本部にします。直感で創業当初から事業サポート室を作っていましたが、これは間違いではなかったわけです。
ここのところ何度か書いていますが、今アラフォー女性が大変優秀で、まさにこのスタッフに適切な人材が豊富であると思っています。単なる感触でなく、いま仕事で関与している方々は当然のこと、裏千家の組織で共に動いてみて、それはこういう人だと実数として指折り数えることができる事実です。
次の人材採用も実務経験,人生経験の豊富なアラフォー女性にターゲットを絞って採用をしたいと考えています。ただし、この枠での採用はこれで終わりで、その次に考えているのは、上司だろうが社長だろうが、間違っていることを間違っていると言い切れる、命知らずの20代男性をスタッフに加えたいとイメージしています。今の時代に少ない人財だと思いますが、顧客に社員に、人集めが社長の一番の仕事ですから、これから集中して取り組みます。
ヒトがいればモノは作れます。カネ集めは3番目。そしてそれは人集めに比べれば大した仕事ではありません。
大戦略を展開させるためにはロジスティックが必要です。そしてロジを構築し運営するために参謀本部は必須の組織です。
戦略目標はすでに見えています。そしていま構築すべき組織が見えました。これから実行あるのみ。
今回の参考図書はこれです。恐らくこの先も何度も読み返すと思います。半藤さんの傑作講演録だそうですが納得です。
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