使い始めて直ぐにプレミアム会員になりました。昨日一番古い記事(Welcome to Evernote)の日付をみたら2008年6月26日で、自分としては最近の話と思っていたら、もう4年も経ってるんですね。

そう感じるということは、あんまり使いこなしているとはいえないですね。ということで、この際と思い立って、そのまま未整理のノートを全部整理しました。

Evernoteを効果的に使うためには定期的なレビューが必要です。そのことはライフハックの達人である大橋さんや佐々木さんの記事を読んでいて知ってはいても、ついつい後回しになっていました。

Evernoteって中身を見られると頭の中を覗かれるようで恥ずかしいわけですが、自分で忘れていた過去の自分の頭の中を覗くのはまた得難い体験でした。

一番の感想は、結構どうでも良いものをキャプチャしていたということ。特に電子出版系の記事。これが全くもう何の役にも立たない。それだけいろいろ当時は情報を集めなきゃ!と一生懸命だったんでしょうけど、レビューしてないということは裏返せば、キャプチャすることで不安解消していただけなのかもしれませんね。沢山残っていますが全部消し去りました。

同様にウェブメディアの記事もまったくといっていいほど役立たない。こららのことからわかったことは、新しいものを追うということは陳腐化を約束されているということ。今後もネットに流れるニュースや評論記事はストックする必要はなさそうです。

逆に整理して残したノートは何かですが、それは自分のことを書いたノートです。

まず社員に向けたメールなどの下書き。これもまた悲壮感、必死感溢れる内容なのですが、読み返してみて(辛い作業だったが)たぶんほとんど通じていなかったんだろうなと感じました。

なぜ通じないのか、それはそのさらに先の未来像をきっちりと示していなかったためだと今となればわかります。結局のところ弥縫策だったというわけです。

それから書きかけのメモ。思考の残骸とでもいうべきもの。これはEvernoteにメモを残すスタイルが自分には合わなかったためで、いまはメモは紙に書いて熟成させて、経営に関する言葉は紙のノートに転記させ、プロジェクトに関するものは全てサイボウズLiveに書き残しています。よってEvernoteに残っているメモは日記のように心境を書き残したものばかり。

日記を書こうとおもって書き残したことはないのですが、mixiの日記→アメブロ→今のブログで2003年からずっとだいたい何を考えて、何をやっていたのかは書き残っています。Everenoteには、表で書けなかったこと、まとまらなかったこと、要するにあれこれ悶々としていたことが残っていました。人に相談して得た助言などもここにキッチリと残してあるのですが、これがかなり今の自分にも響きます。

前沢先生に、「社長、ダメだったときのことをきちんと書き残しておいた方が良いですよ」と言われていて書き残そうと思っていたのですが、もう材料が残っていました。これを整理して二度とやってはいけないことをまとめておこうと思います。

このようにかつての思考経緯を残しておくと、原因と結果がよくわかりますね。特に物事が上手くいかなくなる原因は何かがよくわかりました。

それは「自信がないこと」です。これに尽きます。どうやれば自信が付くのかは長くなるので省きますが、徹底的に考え抜くことと、実践して失敗すること、だと思います。

なんとはなしに始めたEvernoteの整理ですが、思わぬ発見がありました。Everenoteはキャプチャツールですから、どんどん情報が溜まりますが、なんのためにそれをするのかを考えておく必要があるようです。

どうやら「新しいこと」をするためではなく、「違うこと」をするために使うと良いようです。