DMを封筒に入れて送付する作業があります。

1.DMを折る人、封入する人、宛名シールを貼る人を分担し流れ作業
2.一人ひとりがDMを折って封入し宛名シールを貼る作業

の場合、どちらが早く作業を完了できるか。私はこれまで1.だと思っていましたが、実は2.です。これは科学的に実証されていて、トヨタの生産方式にも通じる話です。

いま電子出版の制作フローを開発していますが、実は、先月から仕掛品の山ができています。原因は1.を実施することで制作作業の革新を進めようとしたためです。誤りでした。

それは折ったDMが山積みになった段階で封筒に入らないことが判明したようなものです。これが上記2.の手法を選択していた場合、1通目の作成時点で問題が判明していました。

1ヶ月の遅延。認めたくないですが、マネージャーとして失敗したと言わざるを得ません。しかし嘆いていても始まらないので、問題点は可及的速やかに改善します。今回の場合、人員配置のミスでした。

それにしても開発で同じ失敗に陥るところでした。開発失敗の大要因、それは仕掛品の山を作ってしまうこと。評価を恐れて(評価基軸を持たず)製品出荷の前に改良を重ねてしまうこと。

明日から上記改善案を履行するため事務所で電子出版編集部を稼働させます。今回は上手く始動しそうですが、ここで私が1番に考えることは仕掛状態を最小限に留める工程を実行すること、2番目に考えることは、送り出した商品について早急にお客様の声を聞くことです。