どんなに立派な計画でも、それを実行する人がいなければ計画書も紙くずです。たとえ人揃っていたとしても、その人たちが勝手に行動していたら、余計な混乱が生じるだけです。

チームを構築しチームワークを実現するためには、まずはメンバーの雇用を確保すること、次にメンバーにとって楽しい職場にすること、最後に、この2つをメンバーに最初に約束することだと思います。

宅急便を開発した故小倉昌男も本で言っておられましたが「サービスが先、利益は後」。それを実践するためにも、先にロジを運営してサービス提供を実行する社員がいて、その社員が満足して働いていないと、仕事は満足に達成されることはなく、当然利益には到達しないということです。

環境を整え、提供するサービスを何にするのか決めることは経営者の仕事。そのサービスに磨き上げるのは社員の仕事です。ただし、その会社の職場と社員の関係が良好でなければ、社員が積極的にサービスを磨き上げようと考えてはくれないでしょう。

儲かるか儲からないかはやってみないとわかりません。しかし、サービスを実行する人がいなければ絶対に儲かりません。何を最初にやるかは明白です。経営者の仕事は人を集めること。お客様を集める前に、仲間を集めなければなりません。

資金があれば人は集められます。強制すれば人は動きます。しかし、真のチームワークを発揮させるためには、事業目的を共有して互いに相当な情熱を注ぎ込むことが必要なのだと実感しています。

事業を成功させて社会貢献するためには、まずはしっかりと仲間を選ぶこと、信用関係を早急に構築すること、サービス提供のために訓練すること、さらに磨きをかけるために人間力を高めること。

これまで、何をすれば成功するのかを一生懸命考えていましたが、どうやらそれはちょっと違うようです。どうしたらみんな幸せになるのかを考えればよいことに気がつきました。