毎月1回、経営会議を開いています。そこで配布される資料には10期分の月次決算の数値が一覧としていつも1ページ目に掲載されるのですが、毎度見ながらようやくここまでという気持ちと、あっという間だったという気持ちと本当に半分ずつです。
10年は続けると決意してやってきましたが、この間に本当に大変だと思ったのは、資金繰りで眠れなかった1年目の一晩と、もう辞めようと思ってそれから翻意するまでの6時間ぐらいですね。
あとは無理してストレスで体重を増やしたことと、上の子供たちが気付いたらいつの間にか中学生になっていたことを多少悔いているぐらいで、いろいろな事業の失敗や一緒に仕事をしていた人たちとの無念な別れ、喧嘩別れも含め、トータルで良かったことの方が格段に多かったように思います(そう思いたいですね)。
しかし、資料を見ると、よくもまぁど素人が経営できていたなと思います。創業当初の勢いは今に比べてもすさまじいものがありました。明確に記憶していますが、勢いをどうコントロールしていけばよいのかと、そこでほんのちょっとだけ不安になったんですね。それがボタンの掛け違いでした。
ところが、この1年全く何もない原野を一人さまよっていたところから、すでに数人の社員が張り付いて仕事を回し始めている状況をみると、事業創業や経営というのは本当に辞められない面白い仕事だなと思いますし、そうやって計画通りに達成を積み上げて行っていると、いつの間にかハンドルを握った感がありました。
その状態になって3ヶ月ぐらいです。この間に、次の展開をあーでもないこーでもないと会議で話をしていましたが、ほぼ全容が見えてきたところで、先月の会議で社外取締役から「社長、当社はこの目標で、その後はこうしましょう」という助言を得ました。そして、まさにそれは直前まで朧気ながら考えていた自分の数字と合致し、今回明確にゴールとして設定することができました。
まだ社員と売上はこの先も増やすことになります、しかし目標値に達成したところで新規業態開発は止めて事業の磨き上げだけに集中することにします。そして、その時点で右腕となる人材を今から育てておいて、そこでさらに新しい会社を作るか、または経営者から転身するかの道が選べるようにしようと考えています。
「この(目標の)売上規模で10年収益を出し続けていたら、業界で社長や取締役のことを知らない人がいなくなりますよ」
それが前言に続く顧問の言葉でした。これは目指す目標として大変面白いと思いました。個人的には茶道具などが揃えられるぐらいの余剰資金を持つのが目標ですが、それも余裕でしょう。
要するに何が幸せなのかということですね。毎月先生からいろいろな経営者の話を聞いているうちに、自分はこういう経営スタイルでこういった会社のゴールを目指せばよいのだなということが明確にわかりました。
もちろん社長が上手くいくということは、その会社の構成員である社員が上手くいっているという前提であることは言うまでもありません。今いる社員、これから仲間になるまだ見ぬ社員を含めてみんなで楽しく仕事ができるようにしたいと思います。
まだ目標まで若干開きがありますが、成長するときは一気に伸びるので、感覚としては現在の土台作りと環境が整う状況からみて2年ぐらいで達成できるんじゃないかと考えています。それから10年ですね。
・業態開発
・売上伸張
・社長、取締役それぞれの右腕育成
を、主要課題にして11期以降を進めます。
個人的には体重を減らして、下の子供に付き合う時間を増やそうと思っています。あとクルマ買い換えたいなと。ということは次の車検までですかね。タイムスケジュール的にもちょうど合致します。
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