お役目で上役がいる仕事をしています。

10年前に部下だったとき、すべての上司とぶつかって、最後は一人でやれと組織から外されるような典型的なダメ部下でした。いつかまた部下になることがあれば、あのときに失敗したことを改善し、またできなかったことをすべてやり直したいと強く願っていました。

強く願ったお陰か否か大組織で底辺に近い中間的な役割を頂きました。ここ数年マネジメントの泥沼でのたうちまわってきた自負もあったので、今度は結構上手くやれるだろうと多少の自負はあったのですが、その思いは脆くも打ち砕かれました。

この1週間ほどはほとんどやられっぱなしで、上手くやらねばという思いが先行してうまく動けませんできませんでしたが、悩み粘り強い活動を続けることで、ようやく等身大の自分を取り戻すことができスランプ状態から脱することができました。問題は山積ですが、少なくとも振り回される状況からは脱出できてこうやってブログも再開するまで回復しました。

他人を侮ることなく、いつも思いやりが先に立つように。

上役を持ちかつその上役がさらにその上役と馬が合わないという状況で、待ったなしの個人の役目と仕事、それにチームでのリーダーシップも取らないとならないという板挟みの厳しい状況でも、この大宗匠の言葉を思い出すと、雲間から一筋の光明が差すかの如く、爽やかに状況が違って見えることに気づきました。

ついつい悪態が口から出ようとすることがあると思います。しかしいやまてよ。と一呼吸置いて考えられるようになりました。大変有り難いことに人としてどうあるべきか、その道を学ぶ機会を頂いているようです。

長らく個人の時代と言われてきましたが、これからはその個人をして成す新しい組織の時代だと考えています。いま自らその新しい組織を実践的に作っているわけですが、日本文化の真髄のようなところで日本社会文化に根ざした組織の基礎を実践で学べる機会を得ていて、これはMBAどころの話ではないなと思っています。