iPhoneを使い出してから決定的に変わったことが1つあります。それは書店に行く回数が大幅に減ったこと。
仕事柄、日に書店を何軒もはしごするのは当たり前でした。しかし、最近は1店回って時間があったら、すぐに最寄りの喫茶店もしくは休憩コーナーに行ってiPhoneみてます(ま、体力落ちてるのもあるけど)。
何を見ているのかというと、RSSリーダーでブログ記事、twitterでミニ記事、tumblerで写真とクリップ記事。以前から面白そうな新刊を見つけたら買ってすぐ喫茶店で読むってことはありましたけど、もう新刊を見つけてすぐ読むよりもiPhoneでいろいろな記事を読むほうが断然面白いんですよね。
ウェブはバカと暇人のもの、という話がまた盛り上がっていますが、以前もあの本をとりあげてブログで書いたとおり、バカなニュースを集めていたらバカが集まるのは当然だと思っていて、逆にいえば自分の興味の対象でかつ有益な情報発信をしている配信をきちんと集めて読めば、ネットほど面白くて役に立つものはないと思います。
特にtwitterを初めてから俄然その頻度が高まっています。今はフォローしてくれた人を逆フォローしているのですが、その際にきちんと自分のブログを持っている人(ちゃんと情報発信している人)だけをフォローするようにしています。
フォローしてくれている方々は、私のブログを読んでくれた方が中心だと思うので結果そうなのだと思うのですが、皆さんのつぶやきを読んでいると、私が知りたいと思っている話題に関するニュースや考えが面白いように手に入ります。それに触発されてまた私の考えも進みます。
そうやって毎日ブログ記事やつぶやきを読んでいると、ある日、これって立派な読書じゃないの?と思いました(つぶやいたら、同感だと仰る方もいてうれしかったです)。
フレッシュネスバーガーの社長さんが自著の中で、人の胃袋には限界があるので、何を食べてもらうか選んでもらうのは大変な競争だというような話をされていました。いま読書をめぐる環境はまさに飲食業界の激烈な競争とまったく同じ状況になっているんじゃないかと感じています。
またバカと暇人の話に戻しますが、ネットがバカと暇人のものかどうかという議論がそもそもおかしくて、人には誰にでも理性的な部分も馬鹿な部分もどちらもあると思っていて、人によってそのどちらかを見せているだけにすぎないのに、なんでどちらかにしなければならないのか私には理解できません(ネットに限らず恥も外聞もない人間のほうが目立つからそう思えるだけだと思います)。
だから週刊大衆やアサヒ芸能や女性自身のような雑誌しか売ってない書店の店長が、うちの客層はどうよ。みたいな話をしているほうがどうよって感じに思います。商売買えたらいいんじゃないかと思います。
話がそれた。
この点、tumblerは自分のバカな部分をいやしてくれてちょうどよいです。あれは気持ちとしては小学生のころに親父の週刊現代とかみていた気分になります(エロ本じゃなくって週刊誌のグラビアをみてどきどきしたころの感じですね)。本当にたいした写真じゃないのに、iPhoneでみると面白いのは不思議です。
ということで、iPhoneでネットの情報を読むのはもう自分の中では読書です。出版業界では電子書籍の対応やネットの対応などを考えるのに必死ですが、もはやコンテンツのデジタル化を議論する時代は終わったと思います。
それはイコール本がなくなるという話ではありません(雑誌はわかんないね)。単にiPhoneスゴイという話でもありません。
いい本はこれからもどんどん出てくるでしょうし、その本作りにも携わっていきたいと思います。一方で、これからの読書のスタイルを考えた、あたらしい”本”や”雑誌”を作りたいなと思っています。それってどういうカタチをしているんでしょうね。
ライフスタイルから考えないとと思っています。一緒に考えて作ってくれる人いないかな。
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