この1ヶ月、新事業のブレストのために、たくさんの方々にお付き合い頂きました。まだまだ構想段階の話にお付き合いくださって本当にありがとうございます。ほんとうに有意義な情報交換の時間でした。

新聞やテレビニュースを見たり読んだりすることをやめ、ネットニュースもこの1年はほとんど読むのを止めていましたが、はっきりいってまったく問題がなかった、ということが、この一月を振り返ってみての一番の収穫だったように思います。

現場(人)と繋がっていない情報は無意味です。

マスメディアに溢れるニッポン悲観論と楽観論は、大企業サラリーマンの愚痴や甘えの発露、ネットニュースの議論は、無責任な評論家の居酒屋談義と思って読むのが、現代的なリテラシーと思って良いのではないかと思います。

なんのことはなく、いろいろ苦心してネットの世界に関して情報収集分析に突き進んでいたのですが、今までネットに積極的に繋がってない人たちと同じポジションに戻ってきただけでした(笑)

まるでモーフィアスからもらった赤いカプセルを飲んだネオのような気分です。

そしてまた一つ電子出版に関しても原点回帰できた1ヶ月でした。重要なことはネットトラフィックを増やすことでも、販売部数を伸ばすことでもなく、ネットトラフィックが増える、販売部数が伸びる、そういうコンテンツを作る(見つける)こと、それをしかるべき人に繋ぐこと、繋がりやすいデザインをすること、なのだと思います。

今回のブレストを通じても、リアルな言葉、つまり実行の裏付けのある言葉の重さを実感したいと、多くの人は感じているように思いました。

上記に新聞読まないネットニュース読まないと書きましたが、マスがだめネットがダメということを言いたいのでなく、それらは単に情報を流すインフラで日本のそれはとても優れていて(コンクリートは劣化してきているようだけれど)、その中にある企画やデザインがダメなんだということだと考えています。

一方で明確に有用性があると再確認したのは、実名によるブログやFacebookやTwitterそれにサイボウズLiveなどのネットコミュニケーションツールでした。

このツールがあったので今回も多くの方に短時間に再会することが可能となりましたし、短時間に本題に入ることもできました。そしてその効能が3年前よりも深化しているように感じました。

これが要するにネオの首筋についていたソケットなのかもな。

と、そうだと思ってマトリックスを見返す前に、久々に読み返してみようと思ったら電子書籍になっていないではないですか。Kindle化希望ボタンを初めて押しました(皆さんもぜひ押してください)。

この小説がチバ・シティから始まっているように、日本のネット分野でのポテンシャルは今でもとても高いと思うんですよね。そしてその一角で面白い仕事をしたいなと。さらに企てを進めたいと思っています。