またまた面白い記事を読みました。

ベンチャー企業あるあるにハマった。

そこまで問題点に気づいているなら、恐らく助けてくれる方が現れるだろうと思いますが、弱気なのか自慢なのか、とにかくよくわからないままに匿名ブログに書くというのはどうかとは思います。

最近、世の中は上手くできているとよく思うのですが、真剣にやっていれば、もうダメだと思うときに、必ずどこからか救いの手が差し伸べられるものだと思いますので、本当にどうしていいのかわからなければ、こんなところで愚痴ってないで真剣に耳を傾けてくれる人にだけ話をすればいいと思います。

しかし起業から経営への転換は本当に至難の業だと思います。すでにそういう状態でなくなって数年経ちますが、初期的には連日3時、4時までメールが飛び交うような状態でしたし、この間にたくさんの出会いと別れはありました。

いろいろやってみて思うのは、事業創造を成功させるためには一時的に犠牲を強いる必要があるが、経営の本質は社員の幸せの追求だということで、最初に厳しいことをいえない社長がダメなのは当然として、いつまでも厳しいだけではもっとダメだということですね。

そして個人商店の集まりをいかに組織にしていくのか本当に難しい。

私自身勤めていた20代に「おかしいだろう!」と上司に食らいついていたわけですが、同じセリフを逆の立場で聞くようになって、当時の上司と同じく、ぐぬぬと黙るしかない自分がいました。

この問題を解決するためには、経営者として人間力が必要です。さらに言えば創業経営者として何を持って幸せとするのかをよくよく考える必要があります。

上記のブログに成功したベンチャー経営陣の方がコメントしていて、その方は経済的には拡大に成功されているわけですが、読んでいるうちに、果たして本当に売上拡大に突き進むことで幸せなのだろうかと思いました(この人は社長さんじゃないみたいなので)。

あきらめること

その経営者が本当に幸せなのかはB/Sがどうなっていて、それをどういう仕組みで維持し、簿外にどういう安全対策の仕掛けがあるのか、ということまで見ないとわかりません。仕組みや仕掛けがないのに巨額の売上を雇用維持も含めて継続するのは、想像絶する緊張感だと思います。

ただ「あきらめること」というのは、この方の意図する意味とは逆に、その通りかと思います。低成長時代に、高成長の時代のような絵図通りに進めることを一度疑うべきで、この点においては、最近は下手に売上拡大してなくて良かった(会社の規模を小さく保てるようにしていて良かった)と心底思っています。

ところで昨日は、社長を辞めることについて書きましたが、上手くいっている会社を畳んでこの先食えるでしょうか?ということを考えること事態がバカバカしいと思うのは、創業社長で、自分で投資して自分で経営している会社を、将来に渡って不良資産にすることほどおろかなことはないということです。

オーナーとしてB/Sを作ること、簿外に会社の資産を作ること(脱税じゃないよ)、やれることたくさんあり、その結果として、器としての会社は社員全員にとって将来的な保証そのものになると思っています。

そういうお宝を作って磨いていると思えば、少しは大変な仕事も面白くなると思ってやってます。