書名よりも著者名が大きいところに本書の内容がよく表されています。大変面白く読め、とても役立ちました。
戦国時代は戦国武将がとても目立つので、まるで個人の時代のように思えますが、実は違うということがよくわかります。その点で当時と現代とは、先がまるで見えない点と組織運営の要点の部分で様相が似ている気がします。
大学で史学科を選んだ際、親父殿に「儲からないな」と指摘されたとおり、この20年近く戦国時代の研究がビジネスに直接役立つことはなかったのですが、ここにきてようやくそのバックボーンが効いてきました。
時代の流れも分かっているし、さらに堺屋さんの本もほとんど読んでいるのでほぼ再確認でしたが、新たに「参謀」と「補佐官」の違いについて深く理解することができました。
両者が組織拡大時にどのような役割として必要になってくるのか。特に補佐官、要するにNo.2ですが、これが急拡大する組織に不可欠なことと、どういう人物像なのかがよくわかりました。
ここ数年、参謀本部作りを頑張ってきて完成しましたので、次はこの補佐官です。
すでに目星がついてます。そして武将といえども現代では男性に限った話ではありません。その点がとても面白い。
それにしても中小企業の経営と戦国時代の領国経営と、経営の本質的なことは何も変わらないですね。民百姓の幸せを追求できない領主に未来はない。信長の野望的に言えば、いつでも内政重視です。
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